今日はそれほど観光もせずにひたすらニューヨークへ向け走る日である。まあ移動日といったところか。
朝から雨である。カッパを着てのワイヤーロック、ディスクロックを外す出発準備は憂うつである。
07:00出発、いつもの通りガソリン補給、そしてカッパを着てのマクドナルドで朝食、これも憂うつである。
雨と言えば、ハーレーダビッドソンのビックツインは1600ccで強力なパワーがある。
濡れた路面で急激にアクセルを開け、スタートすると簡単にホイルスピンをしてしまう。前のバイクと離れた時などは急加速をしがちであるが、慎重なアクセルワークが求められる。
雨の降りしきるインターステート70号を東に向けて走り始める。ウインドースクリーンは例によって、水滴で前が見えにくくなっている。更に悪いことにバーストしたタイヤが時として散らばっているのである。そんなのに乗り上げ転倒し、コンボイの雨でしぶきを上げ回転するタイヤに踏まれたらイチコロである。ちょっと怖いものがある。
出発してから2時間ほど走ったら天気は回復し始めホッとする。ニューヨークまで降り続いたら楽しくないなーと思っていたからよかった。
インターステート70号を降り交通量の少ないルート40を走ることにする。何故かルート66の雰囲気である。ハーレーダビッドソンもエンジンの回転数を上げることなく、淡々と走ることができ快適である。
再びインターステート70号に入りパーキングエリアに入り休憩をしているとホンダGLに乗った二組の夫婦がエリアに入ってきた。
早速話しかけお互いのツアーの成功を祈り合う。そして一緒に写真を撮ってもらった。
ツアーメンバーの一人は「アメリカ人がホンダに乗り日本人がハーレーに乗っている。これは絶対に反対だよな」とつぶやく。
オハイオ州最後の町となるセント・クレイスヒルで自由行動となり昼食も各自で摂ることになった。
小高い丘の一番高いところに役所がありやや下がって商店街、住宅が広がっており、中世のヨーロッパの雰囲気が漂う町並となっている。
そんな町中を私は行ったり来たりするが特に買い求めるものはない。
昼食をということで、通りに面したちょっと感じのいいレストランに入った。お腹はあまり減っていないのでサンドイッチにし、店のおすすめのロブスターのスープも注文した。
私はロブスターそのものを食べたことがないから味は分からないが、ちょっと海老の味がしてとてもおいしかった。
ガイドの木村氏より、これから東海岸が近くなり魚介類がメニューに載ってくるとのこと。ニューヨークが近づいているのだと感じられた昼食はとてもおいしかった。
ペンシルバニア州にはいるとインターステート70号とルート40、30が平行して走っている。天候も良くなったので山間を走るルート30をフリー走行で抜けることにした。
集合場所を次の町のガソリンスタンドにしてフリー走行開始!
ルート30のフリー走行は日本の高原を走っているようだ
フリー走行だから一人で走る。当たり前だけど、日本的な風景が続くルート30は信州の高原をソロツーリングしているような錯覚にとらわれる。
ハーレーダビッドソンの心地よいパワーと共に、緩やかなカーブを左右に軽快に走り抜けると、ちょっと夢見心地になってしまう。ここはアメリカだよなと何回か確認してしまう。それほど私にとって快適なルート30であった。
集合場所のBedfordに一番早く着いた私はガソリンスタンドを探すが無い。そこで通りに面したアイスクリーム屋で待つことした。
ツアーメンバーは次々に到着するが、最後に到着のサポートカーにはツアーメンバーが乗っているハーレーダビッドソンが積まれている。聞けばフリー走行してすぐにパンクしたとのこと。
明日一番近いディラーで修理することにして今日の宿泊地ブリーズウッドに向かう。
モーテルではバイカーも大勢宿泊するようでハーレーダビッドソンのロングツアーモデルの展示会の様相となっていた。
カッパを着て出発準備。カッパを着てマクドナルドへ
コンボイにこんな感じで追い越されるのだ。雨のインターステート70マイルで撮影
コンボイはでかい長い! やー晴れてきたぞーっ
ロングツーリングにはリヤカーを引くバイカーも多い
ホンダGL1800に乗るアメリカ人夫妻とハーレーダビッドソンに乗る日本人で記念撮影。こんなこともあるのだ!
↑ レストランでスタッフと記念撮影
← St.Clairsvilleの町、きれいだった
R30は日本的な風景が続く。いつまでも走っていたいが明日はニューヨークへ着いてしまう、ちょとさみしい感じもする。
パンクで到着、残念。このまま翌日ディラーへ
モーテル着は19:30まだ明るい