シカゴ中心部のレストランで朝食
06:00モーテルを出発。今日は、あのインディ500のサーキットを見て航空博物館へ行く予定である。
大都市シカゴのラッシュアワーで渋滞している道路を、30分ほど走りルート66建設当時1923年創業の、ルク・ミッチェルというレストランで朝食を摂る。
この店のワッフルは有名らしく、柔らかくとてもおいしかった。また一人前の量が多いことから私には全部食べきれない。もったいないけどそのまま残してしまう。
歴史のある店ということでみんなで撮影していると 雨雲で辺り一面が暗くなる。また今日も雨かー、バイクに乗ろうとしたときやっぱり大粒の雨が降ってきた。急いでカッパを着て夜のように暗くなったシカゴの町を出る。
インディアナポリス500マイルスピードウエイ
シカゴからインディアナ州に入りインターステート65号を走り、昼頃インディアナポリスサーキットに着く。
インディ500、私は名前を聞いたことはあるが、どんなコースでどんな車が走るか知らなかった。ゲートをくぐり中に入ってサーキットを見れば一目瞭然、オーバルコースだ。そしてマシンは300qを超えるとのこと。
その速度になれば必然的にF1のマシンと同じ作りになってくるだろう。F1と同じようなマシンでこのオーバルコースを500マイル走って着順を争うレースなのだ。
すごい!何がすごいかというと、サーキットを有料だけどバスで走れるのだ。日本では考えられないことである。マシンの走らないサーキットをただ見るだけ、というのはつまらないからね。
走ってみればコーナーのバンク角が少ない!ストッカーレースのすごいバンクを想像していたが、これならカウンターが切れる。
続いてホームストレッチを走るがひょっとしたらバスは、バスの最高速度くらい出してくれるのかなと、期待したがトコトコ走るのだった。残念。
コーナー入り口のおびただしいブレーキング跡、壁面の衝突痕やスターティンググリッドなどは結構迫力がある。日本に帰ったらインディ500のサーキットを走った!と自慢するぞ。ただしバスだったとは言わないようにしよう。
サーキットの管理棟は、歴代の二輪、四輪のレーシングマシンを展示してあるミュージアムにもなっている。どれもマニア垂涎な物ばかりで一見の価値はある。なぜ二輪が展示してあるのだろう。二輪のレースもあるのかな?。
ハーレーダビッドソンの初期のバイクや、レーシングマシンなどきれいに保存されている。その中で、私が大影響を受けたスティブ・マックインーン主演の映画、「栄光のライダー」で出ていたハーレーダビッドソンの最高速度記録マシンが保存されていた。
1970年に映画で撮影された実物は、エンジン部のカウルが外されており、内部の構造まで見られ感激である。
昼食はこの施設内で軽食を出す店があり、インディドッグなるものがあり注文したら普通のホットドッグだった。
インディと名が付いているからどんなのが出てくるか楽しみにしていたのに期待はずれ。
コーラと合わせて食べたが味は結構いけた。いずれ機会があったらほんとのレースを見ながらインディドッグを食べてみたい。
ライト兄弟の生家を訪ねる
インディアナポリスのサーキットを出たのが14:00、次にオハイオ州デイトンにある世界最大の航空博物館へ向かう。しかし時間が押しているため航空博物館へ行っても17:00頃で閉館時間となって見学できない。
そこで航空つながりでインディアナ州Millvileにあるライト兄弟の兄の生家を訪ねることにした。
まぁリンカーンハウスと同じで当時の建物や写真が保存してあるぐらいだろけど。
インターステート70号から外れ、大穀倉地帯の中を走り始める。道幅も狭くなり見渡す限りトウモロコシ畑で、走り始めのルート66を走っているような気持ちになる。
ライト兄弟生家に続く道は癒し系の道となっていて、やっぱりハーレーダビッドソンは田舎道をトコトコ走らせた方が合っている。
ライト兄弟の生家は、一面のトウモロコシ畑の中に普通の民家と納屋数個が点在してあり、ミュージアムという雰囲気は全くない。
いやに閑散とした駐車場にバイクを止めて行ってみれば、何と月曜日休館で無人だった。
アメリカへ来て10日ほどたつが、曜日の概念が全くなくなっている自分に気付かされる。そうか今日は月曜日だったのか・・・残念。
せっかく来たのだからと裏へ回り、生家らしき建物を写真を撮ってさあ帰ろうかと思ったところへジャーン!管理人夫妻が登場したのだ。
何かイベントがあり必要な物を取りに来たとのこと。ガイド木村氏は、日本からここを訪ねてきた何とか見られないかと交渉をしてくれ、通常の料金でOKとなる。
偶然管理人が来たことによりライト兄弟の生家が見られ、更に全施設を丁寧に案内してくれとってもラッキー。
ライト兄弟の2号機
このライト兄弟生家は当時の生活様式をそのまま残しており、育った環境や自転車業を営み、やがて航空産業を興す変遷が一目で分かるようになっている。
更に庭に朝鮮戦争で使用されたジェット機があった。ライト兄弟が初飛行してから50年たち、ジェット機が作られ、その技術の進歩を考察して欲しいとの意味で展示されている。
何の変哲もない納屋には、何とライト兄弟が作った2号機が収められていた。
この2号機は1号機から進化させたものではなく、1号機の予備として作られていたようである。ちなみに1号機はスミソニアン航空宇宙博物館に所蔵されている。
大発見、ライト兄弟が作った飛行機はちゃんとした設計図で計算通りに作られている。更に模型を使った風洞実験まで行われていたのだ。その風洞実験装置も展示されている。
バイクは自転車に、車は馬車にエンジンをつけるような、現物合わせで作られている物ではないことが分かった。
ライト兄弟の兄は飛行機を開発するだけでなく、こよなくマンドリンを弾いたらしい。実際に弾いていたマンドリンも展示されていた。
歴史に名を残す人はやっぱり偉い。飛行機開発もしながらマンドリンを弾くなど文化をこよなく愛するのだった。
バイクを乗り回し、酒を飲むしか能のない人間とはやっぱり違うと感じた。
ライト兄弟製作の飛行機の初飛行を撮影したカメラも展示されている。
何かライト兄弟生家の解説になってしまったが、偶然の管理人登場で生家ミュージアムを見ることが出き良かったの一言である。
見られなければトウモロコシ畑の一軒家を見た!で終わりだったろうし、上記の能書きも書けなかったし・・・。
再びトウモロコシ畑の中を走り、インターステート70号に戻ってオハイオ州コロンバスのモーテルへ向かう。
その昔、映画「さよならコロンバス」を見たことがあるが、そのコロンバスで今日は宿泊する。
ハーレーダビッドソンの最高速度記録車、ユタ州ボンネビル乾塩湖で走らせていた。ホークとか名が付いていたような
ライト兄弟生家は畑の中にある ライト兄弟兄の生家
大都市シカゴを走り抜けるため入念な打ち合わせ。シカゴ市内は朝の通勤ラッシュで走りにくい
夜のような暗さで雨!急いでカッパを着てシカゴ脱出
ライト兄弟の飛行機(本物!)の前で記念撮影、いつも浮いて
る私だけ飛行機のまねをしている・・・
ルク・ミッチェルレストラン。ワッフル、ベーコンステーキとも味、食感はgood!
2つのプロペラが後ろ、水平尾翼が前、エンジンはV型だった
インディサーキットの建物 バスでコースに入ってゆく
インディ500のサーキット。最初のコーナーといってもコーナーは2つしかないけどね
1934年製インディアン ?製ハーレーダビッドソン
ライト兄弟の飛行機はこの設計図で作られた
↑ライト兄弟初飛行の写真はこのカメラで撮られた
兄のマンドリン →
庭にジェット戦闘機あり。生家の地下室まで入って見せてもらった。中に何があったかは秘密です