でかい看板は見落とすことはない  開館まで待つ人

日陰に止め木村商店は営業中  昼間からビールを飲んだ

ナショナルルート66ミュージアム

今日の出発は07:30いつもよりちょっと遅い。日課となっているガソリン補給、朝食時の打ち合わせを済ませ、ルート66を走り出せばすぐオクラホマ州に入った。
オクラホマにはナショナルルート66ミュージアムがあり、今日はそこを最初に見学する。

淡々と走った割にはミュージアムに8:40に着いてしまい、開館が09:00だから少し待つことになる。
私たちと同じようにハーレーダビッドソンのタンデムで、二組の夫婦が開館するのを待っていた。
バイカーと言うことでいろいろ話をしたら、ルート66シカゴからロサンゼルス全線を、14日間かけて走るとのこと。
私たちがルート66全線を8日で、更にもう3日でニューヨークまで行くと言ったら驚いていた。
日本人にとってアメリカ大陸横断はすごいことだけど、アメリカ人にとっては、とんでもなくバカなことらしい。どこでもこの意味で驚かれる。島国根性の日本人を分かってほしいんだけどなー。

ミュージアムは当時の乗り物は当然として、住まい、鉄道の駅や貨車まであった。じっくり見ていたら半日はかかってしまう。
先ほどの夫婦はこのようなところに時間をかけて、ルート66全線を走るのだから、14日間必要なのかもしれない。私たちは30分で見学も買い物もして出発した。

このツアーではメンバーの安全を考えて、最低でも2時間に一回は休憩を入れるとある。確かに各所で休憩を入れてインターステートでも、長時間走り続けることはない。
ミュージアムを出て1時間ほど走った畑の中、木々で日陰があるところを選び休憩となった。

日陰はありがたい。バイクを道路脇に止めてイグニッションキーを切れば静寂が訪れる。オクラホマ州郊外は砂漠や荒野は少なく、どこまでも畑が広がる大穀倉地帯である。
サポートカーにクーラーボックスを積んだ木村商店は水、スポーツドリンクや夜だけビールを販売しているが、今回はミュージアムで仕入れたルート66ビールを販売してくれた。

こんなところでR66ビールが飲めるなんて!酔っぱらい運転が何だー、いっただきまーす。ぐびっと飲んだらもう一本?と聞かれたが・・・もういらない。
甘ーい!クリームソーダを更に甘くしたようなもので、アルコールはゼロ。天下のナショナルルート66ミュージアムがこんな物にビールと名前をつけて売るなよなー。
んっ!!そういえばアルコールの入ったルート66ビール、ワインとかの酒類は見たことも飲んだこともないなー。作れば売れると思うけど。

ドラゴンレディを探せ

オクラホマ州のルート66を更に東に進路をとる。カナディアン川にかかる1933年に造られたポニーブリッジを通り、オクラホマの中心部へ向かう。

オクラホマといえば、そうフォークダンスのオクラホマミクサー。田園風景の中で長いスカートをはいて踊るご婦人たちを思い浮かべるが、そんなイメージは全くない。
木村氏よりオクラホマは大都市でありフリーウエイ、インターステートが縦横に走っている。追突しないようまた、適度な車間距離をとりながら走るようにと念を押されている。

そのオクラホマの中心部に入ろうかというガソリンスタンドで、給油をしている時である。身長は180pは超えるであろうハーレーダビッドソンに乗るお姉さんが、盛んに木村氏に話しかけてくる。
内容はこの近くにバイカーが集まるレストハウスがあり、そこへ寄らないかと誘っている。
怪しい感じもするが、バイカーで悪い人はいないだろうし、昼食時でもあるからみんなで行ってみようとなった。

そのお姉さんは、ちゃんとした女性らしい名まえを名乗ったが、覚えていない。ドラゴンレディとも名乗っていた。
そのドラゴンレディの乗ったハーレーダビッドソンに、ついて行くこと10分、郊外にあるバイカーレストランへ着いた。
ハレーダビッドソンは2台ほど駐車していたが、今は少ないが夜になるとバイカーだらけになるとか。

ジュークボックスからスローバラードの曲が流れる店内には、男女数人の客と店員がいて、日本からの珍客バイカーを歓迎してくれる。
おいしくボリュームたっぷりの昼食を摂っただけだったが、結構盛り上がりいろいろなサービスをしてくれた。
ドラゴンレディは、私たちにビリヤードを一緒にしてくれるなど丁寧なもてなしをした後、仕事があるからと別れを告げ出て行った。
「仕事」がある!ツアーメンバーは、遙か日本に置いてきた言葉を思いだし、遊んでいるんだ俺たちは!と気づかされた。

どうもドラゴンレディは、ハーレーダビッドソンに乗るバイカーを見つけては、レストハウスに連れてくるのが仕事らしい。
皆さんもオクラホマで白いハーレダビッドソンに乗る大柄のドラゴンレディ嬢に、出会ったら誘われて見てください。アメリカが楽しめます。

ハーレーのディラー

ドラゴンレディに誘われて楽しく昼食を摂ったレストランから15分ほど走り、オクラホマのハーレーダビッドソン正規ディラーへ寄る。
正規ディラーはハーレーダビッドソンの販売、修理は当たり前だがパーツやマークの入った生活、家庭用品まで何でもあるからうれしい。

ほぼ全車種が展示されているがその中でFXCWロッカーがあり、シンプルで走るだけのデザインで欲しいなー。
次に乗るのであれば絶対これだー、と思ったが身長が低い私にはハンドルは届くが足が届きにくい。ステップがずーっと前の方についていてかなり苦しい。やはりスプリンガーソフティルか・・・
どのバイクにも価格表がついていたがビッグツインは高い。その反面スポーツスター系は安かった。
ビッグツインは日本で買った方が安いような気がしたが・・・。いずれにしても貧民バイカーの私には買えないことは確かだけど。

スイカで休憩

オクラホマを抜けるとルート66は草原や畑が多くなってくる。アルカデアのドーム型の巨大な納屋を見て、更に東へ進路をとる。
30分ほど走りやや郊外の道路脇にある倉庫でバイクを止め小休止。
ここでツアー初の3時のおやつがでた?前々日の夕食のデザートとして食べずに残しておいたスイカがあったのだ。
トラックリヤゲートを下ろしナイフでバサバサと切る。クーラーボックスでギンギンに冷やしてあり、塩をかけて食べたらおいしいことおいしいこと。

みんなでスイカにかぶりついていると、車で通りがかったおばさんが私たち集団を見つけ、「何かマーケットが開かれていると思い寄ってみた」。とペラペラとしゃべりまくり一緒にスイカを食べはじめた。とっても陽気なおばさんだった。

残念な焼けたロックカフェ

スイカも食べ終わりさっぱりしたツアーメンバーの次に訪ねるところは、1939年創業のロックカフェ。外壁にはルート66の開通工事で出た岩を使っている。だからロックカフェといい音楽のロックがガンガン流れているわけではない。
駐車場にバイクを止め行ってみたら、何と火災で建物が焼け落ちている。
せっかく来たのだからと、少し中に入ってみたら壁だけが無惨に残っていて焼けて何もない。残っている壁があるのだからロックカフェは再建できるじゃないかなー。
私が心配することでもないが、ルート66が寂れてゆく現場を見てしまった。一日も早い復興を祈りながらロックカフェを後にする。

今日は疲れました

本日の宿泊はツルーサの町にあるモーテル6。まもなく着くかなーなんて思っていると、走っているインターステートは大渋滞。ハーレーダビッドソンは渋滞は苦手である。
クラッチが重く手が痛くなる。渋滞のあまりのひどさでサポートカーの先導で、並行して走っている道路へ移るが、やはり混んでいる。

モーテルへ着いたのは18:30。今日は暑さも厳しく走行距離も少なめだったがかなり疲れた。走りはじめて6日目ということで疲労も蓄積しているのだろう。夕食は近くのレストランで食べ、早めに寝ることにした。おやすみなさい。
とは言いつつも毎晩ビールだけは仕入れ、モーテル同室の人と乾杯はしてました。まぁ飲まない日はなかったな。


 Day5 TOP Day7
 

宿泊したモーテルの向かいにいにしえのコノコタワーがある

リジッドサスのバイク 欲しい! 飛行機もあった。

開館まで待ってた二組の夫婦と記念撮影。

暑くてバテ気味の時にスイカは最高!

ハーレーのディラー、広い店内にはH・D、グッズ多数あり

グーと飲むが甘さで顔が・・、木村商店の売れ行きは悪かった

Barn dominates the town of Arcadia 1階部分には牧草を入れてた。納屋なので冷房はなかったがトイレにはあった。

ロックカフェ、幾多の人が訪れただろうカフェは今はない 

中央にいる人がドラゴンレディ、女?男?不明でした

オクラホマのレストラン、陽気な客、店員で記念撮影
ポニーブリッジ、数えなかったけど38のトラストで組まれてる

インターステートの渋滞、出口から側道へ渋滞よさようならー

モーテル玄関前に駐車ができてラッキー。夜間は比較的安心できるからね。荷物を持っての移動も楽

でも側道もやっぱり渋滞    お宿にやっとつきました

通りがかりのおばさん、何のためらいもなくスイカを一緒に食べた。とても印象が強かったのでアップ