グランドキャニオンへ
今日は、ルート66ウィリアムスの町より、60マイルほど北にあるグランドキャニオンへ、ハーレーダビッドソンで行くのである。
あのグランドキャニオンである。私の頭には、アメリカの大きな渓谷、夕日により印影が変化する渓谷、モニュメントバレーと混同してしまう。それくらいしか無いのだった。
06:00モーテルを出発、近くのレストランで朝食を摂りガソリン補給をして走行を始める。
標高が上がるのだろう幅広い道路は、森林地帯を通って北へ向かう。ロサンゼルスを出て2日間、砂漠の荒野ばかり見て走ってきたので、森林地帯の木々の緑が新鮮に感じる。
1時間ほど走りあと2マイルでグランドキャニオンというところにあるツヤサンの町。
ここで11階建てビルの高さもある巨大スクリーンのIMAXシアターを見た。最初の上映が8:30、早く着いたため少し時間がありショッピング。ルート66グッズの他キャニオングッズもバックを重くしてゆくのであった。
映画はグランドキャニオンの先住民族の変遷、その後探検隊のストーリーや自然の雄大さを、超大画面で映し出すのだった。
大スクリーンに映し出される映像の中でも、特に空撮映像はとっても迫力があり(すぎて?)酔ってしまった。
放映が終わり椅子から立ち上がるとちょっとグラッときた。二日酔だったらゲロ大会をしてただろう。
シアターを後に、更に森林の中に続く道を進むと料金所、いよいよグランドキャニオン近し〜♪。
ビューポイントに近い駐車場にバイクを止め、歩道を歩いてゆくと「すっすげぇー!」あのグランドキャニオンである。
グランドキャニオンを文に表現、評価するほど愚かではないので、どうだこうだは記さないがキャンプで何日か掛けて滞在したいものである。また飛行機からも見てみたいと思ってしまうから困ったものだ。
今ツアーでは数多くあるビューポイントの内3カ所回った。その内の1カ所はハーレーダビッドソンを、雄大なグランドキャニオンをバックに入れ撮影することができる。私は余裕が無く撮影しなかったが、年賀状用に撮影しておくべきだったな・・・。
フリー走行も入れルート66、インターステート40号へ
グランドキャニオンの最後のビューポイントから、麓のガソリンスタンドまでの40マイルをフリー走行することになった。
ここの道路は森林地帯を幅が広くRも緩やかに作ってある。特に早く走る必要はなかったのだが、バカになって下り降りてしまった。
ハーレーダビッドソンの300sを超す低重心の車体は、ヨーイングすることもなく、スローインファーストアウトを繰り返し、四輪ともバトルをしながら麓までかっ飛ぶのであった。
ハーレーダビッドソンのコーナーは、ハングオンなどの体重移動も有効だがアクセルで回るのだ?感覚的な表現だがやっぱりアクセルによるパワーコントロールだと思う。
今ツアーではインターステートの他、山道もずいぶん走ったがアメリカの道路とハーレーダビッドソンは、マッチングしていると改めて感じた。
その分日本でハーレーダビッドソンを乗ってもしょうがないなーと独り言・・・。
かっ飛んで一番早く待ち合わせのガソリンスタンドに着いて、ガソリン補給をしてしばし待つ。スタンドにはコンボイがあり撮影させてもらった。
せっかくだからステップにでも乗り記念撮影と思ったら、犬のシェパードが運転席に乗っていて、コンボイ本体には近寄れなかった。
最近の犬は仕事熱心なんだね〜。インターステートでは、こんなコンボイと毎日抜きつ抜かれつ走行しているのだ。
ここからルート66までは比較的平坦な道で、森林から砂漠に景色は変わってゆく。途中の町で昼食を摂りルート66、インターステートの40号に入ったのは14:30。
雨は降るのだ
大陸横断3日目で雨が降ってきた。急いでカッパを着るが私は晴れ男、雨とは縁遠いと思いこんでいた。
ところが大粒の雨、通り雨と分かるがカッパを着ずにはいられない。路側帯に急遽止めカッパを着て再び走るが、風防には大粒の水滴がつき視界が悪くなる。
テイク・イット・イージーの唄の町、ウィンスロー
通り雨と分かる黒い雲を抜けるころ再びルート66に入り、音楽とアートの町ウィンスローに着く。
この町はジャクソン・ブラウンの歌、「テイクイット・イージー」に、のどかな西部の田舎町の典型として歌われた町である。
私はテイク・イット・イージーがどんな曲か思い出せななかったが、CDを聞いてみると「あ〜聞いたことがある」程度の理解である。
天候はすっかり回復し、気温も上がり暑くなっている。私たちは街角にいる年中無休の、ギターを持った若者と記念撮影をしたり、街中を散策した後ウインスローの町を後にする。
サンタフェ鉄道の長い貨車
ロサンゼルスを出てルート66を走っていると、並行してサンタフェ鉄道のディーゼル機関車を3〜5連にして、130両以上の貨車を引っ張る列車を見ることができる。
貨車は様々なタイプがあるのだけれど、コンボイのトレーラー部そのものを積載しているのがあった。わずか2〜3人で(多分)コンボイ100台分を移動させるのである。人件費を考えたら何と効率の良いことか。
とにかく列車は長い!見通しのきく平原でも全部見られないのである。この列車とサンタフェまでの間、所々遭遇するわけであるがバイクで走行中に手を振れば、気軽に警笛であいさつしてくれる。さすがアメリカ!。
もう一つ警笛を鳴らしてくれる時がある。それは列車を撮影しようと踏切にカメラを構えているときである。線路や踏切に人影があると注意の警笛を猛烈に鳴らしてくれる。
列車は急停止はできないからだろうけど、飛び込まないって!。踏切の遮断機が下り、列車が通り過ぎるまでに15分は待つことになる。
本日の宿泊はインディアンのテント!
ルート66のウイリアムスを朝の6時に出発してグランドキャニオンへを経て、同じくルート66のホルブロックのワィングマンモーテルに16:30に着いた。
ルート66を外れ、一日掛けてグランドキャニオンを見たことになる。早く着いたためか明るく日差しも強くて更に暑い!
このモーテルはディズニー映画「カーズ」のモデルになったモーテルで、インディアンのテント型をした一戸建てとなっている。
駐車場には古い車がたくさん止めてあるし、裏にはサンタフェ鉄道の貨物列車も行き交っていて、古き良き時代を楽しめる。
そのためかどうか分からないが、宿泊客は家族連れが多く満室のようであった。
映画ではモーテルの建物がそのまんま出てきて同じだが、オーナーがポルシェのお嬢さんでなかったことが唯一違う点だ。
それと映画では出てこなかったバーベキューのための、簡易グリルがオフィスの裏に、設置されているのだ。今日の夕食はそこでバーベキューをするために朝早く出たのである。
木村氏とツアーの若者が車で近くのスーパへ行き、食材と炭をたくさん仕入れてきてくれた。
暑い中みんなで準備をして日が落ちた頃、肉、魚や野菜をたくさん焼いて飲んで超満腹。
サポートカーの荷台で水やスポーツドリンクを販売している木村商店は、今日はバーベキュー会場で缶ビールを販売する。バドワイザーは1$だけど店主、客とも酔っぱらっているため、勘定は客に有利な方向で動いたようだ。(払わないだけ?)
デザートでスイカもあったけどもう食べられなーい。肉はスーパーのだったけれど軟らかくてうまかったー。
各自の荷物をサポートカーに積む。本日の出発は6:00
幅広い道路は80マイルで回ってもOK。コンボイ、でかい!
ルート66へ向かう。ノーヘル、Tシャツも自己責任で可!
アートの町でもあるウィンスローの街角でたそがれる人。 → こちらは24時間作詞をしている方
ルート66で列車と並行して走る。手を振ればあいさつ有り
標高が上がり森林地帯を走る。高原のさわやかさだ。
IMAXシアターに展示してあるコロラド川下り用のボート。
鳥のように飛んでみたいと思うのは私だけではないだろう
ガソリンスタンドは改築中で唯一の日陰で休む。
突然の雨で急いでカッパを着るができれば降らないでほしい
ワィングマンモーテル、オフィスはちょっとしたミュージアム
風防はありがたいが走行中水滴がつくと前がよく見えない
部屋の前にバイクを止める。夕日がきれいだった
バーベキューは肉、魚を炭で焼いた。ちゃんちゃん焼き、うま!
バーベキューをやるなんて想定外だった。うまい想定外大歓迎!