■■ 2002年12月31日 ■■

伝説のマザーロードR66を目指して
 

宿泊モーテルはBest Chalet Innという。私の宿泊した部屋は、バスタブはあったがお湯が溜まらない。シャワーのみ利用した。他の部屋ではお湯も出ない部屋があったというからお湯が出れば感謝なのだ。 

盗難防止のワイヤーロック、デスクロックを解除し出発準備OK。そんな中モーテルの主人がウインドシールドを拭いてくれとウエットテッシュのようなものをくれた。みんなはありがたくウインドシールドを拭きはじめるがやたら白く汚れる。後から来た宮田氏は説明書を見てシート(レザー)クリーナであると言う。私たちは聞き違えてシートでなくシールドを拭いてしまったのだ。自分のバイクだったら大変だけど。

朝食は近くのデニーズへ。朝食はツアー会社持ちで朝食セットを人数分まとめて注文となり選べない。ホットケーキが付きおいしい。コーヒーは当然アメリカン、おかわり自由。

ニードルスの町を出るとすぐR66を走る。詳しいことは私には分からないが東海岸と西海岸を結ぶ重要なルートだったらしい。オートマン峠は金鉱があり昔ゴールドラッシュで栄えた宿場町でもある。
街では西部劇に出てくるような建物が多数保存してあり、その多くはみやげ物店として営業している。ここには古き良き時代を懐かしむ人たちが集まってくる街のようだ。

私たちがこの宿場に着いたのは早い時間であり、開店準備で忙しい店があちこちにある。そんなところをロバが餌を求めてあっちの人間、こっちの人間と動き回っている。峠の狭い道路をロバ、人、車が入り混じり往来しており結構賑やかである。
また昔からあるオートマンホテルというモーテルが今も営業してい、宿泊も見学もさせてくれる。更にライフルを持たせてカウボーイの衣装で写真を撮ってくれる店もあった。

見学や買い物を楽しんだ後、オートマン峠を越えればキングマンの町。ここにはR66資料館がある。当時の写真展示、生活に必要な道具などが展示されていた。それとR66グッズの売店がたくさんあった。
私はアメリカロサンゼルスからニューヨークまでの大陸横断をいつかやってみたいと思っている。R66グッズはその時たくさん買おう。今買うと目的が達せられたようで、これで最後のような気がする。また走りたいから今回は何も買わない。 

キングマンからフリー走行でフーバーダムへ
 

キングマンにあるハーレーのディラーに見学に行ったが、年末で休業していたため、急遽ラスベガスのデーラーに変更することにした。
宮田氏より、このキングマンからフーバーダム間をフリー走行とする、と提案がありフリー走行をする。
道路は一本道で迷うことはないが、まったく一人で走るのはちょっと心細くもなってくる。ハーレーは90マイル頃から風圧でウインドシールドがたわんでしまい、またスピードも出にくくなる。ウインドシールドはカウリングでないことを知らされる。
ロードキングに手動クルーズとしても使えるアイドリング固定装置がついている。その機能を活かしてハンドフリーでアメリカ西部の景色を見ながら、フリー走行を行った。
日本では役に立たない手動クルーズが2003年モデルのロードキングには付いていた。大きな声では言えないが皆さんお試しあれ、アメリカだから・・・。
  
コロラド川のフーバーダム近くで警察が検問をしている。ダムを爆破決壊させようとする、テロに対しての爆発物の検問である。バイクや乗用車は素通りさせ、ピックアップトラック、キャンピングカーなどが検問の対象となっている。
サポートカーはもちろん検査された。ダムを決壊させるような爆薬は相当な量になり乗用車では積めないようである。そうなるとキャンピングカーやトラックとなるらしい。24時間体制でやっている。

フーバーダムは上から見るとサンダーバードに出てくる宇宙基地みたいである。険しい渓谷を効率よく堰き止めたダムで、下からあるいは外側からも見たかったが時間も無い。
ひたすら撮影をしているとコヨーテ発見!しかしこのコヨーテ君、観光客から餌をもらう情けない狼犬であった。

ダム付近は横断歩道があり、人が通るたびに車が止められものすごい渋滞となっている。ハーレーのギア比は高い、ローでもノッキングしやすく必然的にハンクラッチを多用せざるを得ない。
重たいクラッチ・・・そう、手が痛くなるのである。下りは極力ニュートラルにして、ギアを抜いてクラッチレバーを離す。他の人に聞いてもみんな同じようなことをしていた。渋滞は嫌いである。

ラスベガスの西海岸最大級のハーレーディラー

ラスベガスの郊外のハーレーのディラーを見学する。ハーレーの新車から中古、更に組立工場かと思わせる修理工場。ハーレーに関してないものは無いといえる。何故かドカも売っていた。
ハーレーグッズは、2台を20年乗ったおじさんは以前ならどんなことをしても手に入れたかったものだが、今はハーレーに乗るのを止めて何もほしくない。
実はここのディラー4時で終了である。間に合うように全員が昼食をとらずに走ってきている。腹減ったー。

ラスベガス


砂漠に忽然と浮かび上がるラスベガスとパンフレットにあった。キングマンから走ってきた私には、だんだん町並みが多くなり交差点も多くなってきて、やがて見えるビル群がラスベガスだった。
どうも忽然とは浮かび上がってこない。たぶん飛行機からだとそう見えるのかもしれない。

ラスベガスの高級ホテル街に近いモーテルに着き、例によってバイクの施錠をし、ラスベガスの簡単な説明を聞いて荷物を部屋に入れ自由時間となる。
カジノもいいがとにかく腹が減った。おじさんグループはホテルのレストランがチョイスしやすいと聞き、一番近かったマンダレイベイホテルへ向かう。
ホテルの1階中心部がカジノ、その周りに飲食店がぐるりとある。あちこち覗いてみるが混んでいたり、値段が高かったりする。
ラスベガスは富豪や小金もちがたくさん集まっている。私たち貧民は比較的安そうなレストランを選んで入る。
メニューを見ているとここにもあったニューヨークステーキ。やっぱりうまい!のである。牛肉のステーキはどこのもうまい。

腹がいっぱいになったらカジノ、まずはあちこちブラックジャック、スロットルマシン、ルーレットなど見てまわる。スロットルマシーン25¢と1$の2種類ある。日本でいうパチスロに似たようなものがある。どれも現金を使用する。カードも使用できるからその気になれば、お金はいくらでも使える怖い世界でもある。

私は小心者であるから25¢機でスロットルをやる。しばらくやっていると大当たり777がでたコイン200枚だ。すごいと思ったが25¢が200枚で50$にしかならない。全部つぎ込んでしまう。

ブラックジャックなどは最低掛け金が50$からで、100$やってもなくなるのに2分はかからない。まったく楽しめない。
ルーレットでは連続して0がでる。ルーレットは卓越した技量が必要であろうがまわし方で0を出すようコントロールできると見た。

ラスベガスでは12月31日、毎年何十万人もの人たちが中心部のメインストリートに集まり、カウントダウンで新年を祝う。
私たちの宿泊するモーテルはメインストリートの外れにある。深夜騒がしく大きな音がして目が覚める。どうやら若者達がモーテルの脇で騒いでいるようだ。
駐車場には8台のハーレーが並んでいるのだ大丈夫だろうか、自分のバイクではないが乗れなくなったら困る。やばいと思いつつまたしっかり寝てしまう。

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モーテルオフィス      ワイヤーは各車に積載、駐車場では8台を連結した
デニーズ かなり年配の人も利用している 
オートマン峠の最も高いところ       
馬の手綱止め
R66の記念館、正式名称は聞かなかった
ここからフリー走行をする
キャンピングカーの検問   バイクは素通り
宇宙基地?       バイクの8名全員で記念撮影
ハーレーのディーラー     パーツ類
12月31日を楽しむ人たち  ニューヨークステーキ
カジノは撮影禁止だが撮った!がボケてしまった
ハーレーが心配だったが何事も無かった
ラスベガス中心部へ向かう
マンダレイ・ベイ・ホテル 
コヨーテ オオカミ鳴く西部〜♪ 鳴かなかった
安全に駐車できるR66の標識があるところ