■■ 2003年1月2日 ■■ 博物館の並みのモーテルR66→
バーストゥからロサンゼルスへ
古き良き時代の展示品と使用できる備品のあるモーテルR66から近くのレストランで朝食、最終ランの打合せ。最終日はフリーウエイを170マイル程走ればロサンゼルスにすぐ着いてしまう。その後ハーレーを返却するにしても時間があまる。そこでロサンゼルス市街を抜けて太平洋側のビーチまで走りそれからハーレーを返却することにする。
バーストゥの巨大アウトレットモール
バーストゥのアウトレットモールとは何か。ガイドの宮田氏は高級婦人服が中心のショッピングセンターで、殿方が行ってもしょうがないと言っていた。しかしコースに組まれているので行くとのこと。
フリーウエイから外れて数マイル、広い敷地の外周部にぐるりと店舗を配置し、真ん中が広い駐車場になっている大型ショッピングセンターに着く。ジャスコの大型店をテナントごとに独立店舗に配置したようなものである。婦人服、生活雑貨、家電製品など何でもあった。私はぐるりと回り買うものを探す。
子供たちに革製の定期入れ、ラジコンカー、玩具の剣、カミさんにはお玉。みそ汁をよそうお玉である。アメリカにもお玉はあった。値段は比較するものがないので安いのか高いか分からないが80$程使った。
ツアーメンバーそれぞれが必要なものを買いアウトレットモールを後にする。近くのガソリンスタンドで給油と昼食。飲食店は様々な店があるが私たちはバーガーショップへ行く。私は風邪気味でもあり食欲が無く飲み物だけにする。
太平洋までのラストラン
新年で仕事の車が少ないといってもロサンゼルスまでの片側5車線のフリーウエイは分岐、合流もあり紳士的に走っているとバイク8台の列の間に車が入ってしまう。列から離れ始めるとどんどん車が入り込み前のバイクを見失ってしまう。
このツアーは経験上後続バイクを待ってくれないことは分かった。70〜80マイル走行で英語の標識を見て瞬時に車の流れ、進行方向を把握することが必要である。だがフリーウエイはたいへん合理的にできているため離れることがあっても大きな不安にはならない。フリーウエイは2日間しか走っていないが慣れてきて今後単独で走ることも可能と思える。
フリーウエイを降りロサンゼルスに近い太平洋の見える道路にバイクを止める。冬の海岸は波が高いが風もなく暖かい。ショートツーリングだから4日間しか走っていないが、走り終えたメンバーには充実感、達成感が顔に表れている。
世界は広い。外国をバイクで走るということも大切だが外国、アメリカへ行き自分の能力や可能性を試したり、また広い世界に挑戦する自分を確認できた旅でありとても楽しかった。
海岸でしばし休憩後ハーレーを返しにレンタルショップまで走る。ロサンゼルスでは冬でもTシャツ姿の若者が多い。このツアーの若者3人が上着を脱ぎ何とTシャツでハーレーに乗っている。若い。
ハーレーダビッドソン返却する
レンタルショップには夕方4時到着。借りたときと同じガレージの裏に止める。借りるとき契約したお姉さんから一台一台チェックを受ける。このとき損傷があったりすると損傷の度合いにより保証金が返ってこなくなる。
私が借りたハーレーさんとダビッドソンさんが造ったロードキングは風防にかなりの傷があった。借りたときは分からず傷があると申し出なかった。走りだして始めて気づいたのである。
これをチェックされたら風防だけでも10万円はする。小心者の私ははらはらしていた。しかし心配した風防や小さな傷はあまり見ないようだ。それよりサイドバック底部にバンクさせたときにこすったような傷があった。借りたときには確認しなかった傷である。
手で底をこすらないと分からない傷であり、お姉さんは工場の中に戻り誰かに確認しに行った。
私もかなりバンクはさせたがこすってはいない。
このロードキングはバンクさせた場合最初にこするのはフットボードステップである。ついでマフラーとなる。ここで傷があると言われたら人生暗い・・・がお姉さん返却完了のサインをしろと言う。よかった。
打ち上げ
無事バイクも返却しタクシーとサポートカーで最初に泊まったモーテルへ再び向かう。休憩後近くのチャイニーズレストランで全員で夕食、打ち上げとなる。
次々に出される料理を前にかんぱーい!中華料理はどれもおいしいし青海(チンタオ)ビールもあっさりしていて飲みやすかった。最初皿にのった亀の甲羅焼き見たいなのがきた。やばい亀なんか見たくもないと思ったが鳥であった。食べ放題飲み放題であったが相変わらず私はたくさん食べれない飲めない。
この後二次会へ行くのだが私は元気が出ない。モーテルで休むことにする。トコトコ歩いて部屋に着きおやすみなさい。
■■ また走りたい! ■■
このツアーに参加した何人かから「アメリカ大陸横断」「ハーレーのオーナーに」という言葉が出ていた。そしてツアーのメンバーは誰一人アメリカあるいは外国はこれで終わりとは思っていない。ロサンゼルスを中心にわずか4日間でしかなかったがアメリカを走った。このことは今後の海外でのツーリングをより豊かに楽しむ、また外国の異文化を吸収する上でもひとつのステップとして大いに役立ったといえるのではないか。
また走りたい。このツーリングを終えての率直な感想である。だからBye!ではなくGoodLuck!