■Day4

哈密からトルファンへ

今日はツアー最長の420qを走る。大型バイクなら砂漠を走る単調な道を、一気に走り抜けて退屈な日になるかもしれない。しかしツアーで使う中国製のバイクは公称最高速度90qであり、少しの坂、風でスピードが80q、70qと落ちる。
サポートカーは行程に遅れがないよう90q前後で前を走るため、ついてゆく私たちは必死に追いかけることになる。およそ300q、時間にして4〜5時間はフルスロットルであった。

道中何も考えずアクセル全開でいいのだが、振動で手がしびれたり、ボルトナット類のゆるみで部品が飛んでしまったりした。また全員アクセル全開だから、技量ではなくエンジンの調子によって最高速度に10qほどの差が出る。

私が乗ったバイクは精一杯走っても100qしかでない。他の調子がいいバイクから後ろから刺される。また前のバイクについて行けない。自分のせいではないが悔しいもがある。
風の抵抗を少なくし前傾姿勢をとり、スリープストームを使いやっと前のバイクについて行く。まるで力帆号の最高速度、耐久テストライダーではないかと思う。砂漠のシルクロードをラクダで・・・そんなイメージはまるでない。

砂漠のラクダのイメージはないと言っていたが、シルクロードには結構ラクダがいたので、ラクダに了解を得ることなく記念撮影をする。このラクダ君、近くに寄って写真を撮ろうとすると逃げて行く、まぁ私たちのような格好で近づいたら人間でも逃げてゆくと思うが・・・。

朝の8時から走り続けて6時間、トルファンが近づいた午後2時、昼食場所の飯館(ドライブイン)に到着。ここは手打ちの腰の強いとてもおいしいうどんを出してくれる。
菊地氏は日本からめんつゆを持参してきており、みんなで日本式(麺にめんつゆをかけるだけ)にして食べる。
手打ちうどん、おかわり!店主人数分用意したのに、お代わりする日本人に苦笑いしながらまた作ってもらう。うまかったー。

いつもの通り食べきれないほどだしてもらい十分食べた後、気温が上がっていく中、砂漠公園、火焔山に向けて出発する。

砂漠公園

砂丘の町ピチャンにある砂漠公園、ここは自然にある砂の山を公園にして、有名人や歴史に登場する人物を石像じゃなく砂像・・・砂で作った像にして展示されていた。更に四輪バギーなども楽しめるようになっていた。各自自由行動としそれぞれに砂漠を楽しんでいた。

私はシルクロードツアーだから、思いきってラクダに乗ってみることにした。パオにいるラクダを管理している少年たちに15分しかないこと、金額のことなどを筆談で交わし何とか乗れた。

ラクダに乗るのは生まれて初めてだが「らくだ!」とはいかない。ひとこぶラクダを引っ張る少年は、私の様相をみて砂丘を手加減しないでラクダを歩かせた。
登りは鐙で踏ん張れるが下りは踏ん張れない、手に持つロープを引っ張り身体を支えるしかない。じゃじゃ馬のロデオだと思ってよい。
悲鳴を上げギブアップするのを心持ち楽しみにしていたかもしれない。が私はラクダから落ちて笑いものになるわけにはいかない。満身の力を込めてロープを引っ張り急な下りを無事に下りる。

砂漠の急峻な斜面を難なく歩くラクダは偉い。スピードは別にして、車やバイクより走破性は格段に上である。あとバイクのバランス感覚は役に立つと思われた。気になる駱駝の駝賃(駄賃)であるが15分40元(500円位)だった。
鞄ケ祖神さん、砂漠をラクダやロバで何日も歩くシルクロードラクダツアーを設定してくれー。最低一人は申し込むだろう!。

火焔山は暑かった

西遊記にでてくる火焔山が実在するとは、炎が燃えているような山の斜面が写真によく出てくるが、赤茶けた広範囲にある山々全体を火焔山というらしい。
空き地にバイク、車を止め記念撮影をする。天気がよく暑かった。火焔の影響でないが・・・。乾燥地帯であり私も乾燥しないよう、用意されているミネラルウォーターを口に含む。

日本語ガイドの人に、火焔山があれば孫悟空が岩に閉じこめられた、花果山もあるかと聞いてみたら。???。「かかざん」と発音する単語訳はないかもしれない。花果山と筆談で聞いたら数百q離れたところにあるらしいと聞いた。私は行ってみたいと思うがどんなところだろう。
しばし休憩の後、トルファンへ進路をとる。

トルファンの市場へ

420qを無事に走り、ホテルへ着き一息ついたら夕食。その後トルファンの夜へ繰り出しバザールへ。昼が長く午後8時でも明るく、トルファンの街の人たちが夕涼みにたくさん繰り出して、にぎやかである。
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朝早いので哈密の市街地は混雑していなかった。町を抜けてタクラマカン砂漠へ。ゴビ砂漠とタクラマカン砂漠の見た目の差はなかったように思う。

のどかなツーリング風景だがアクセル全開、ロータリーチェンジのシフトミスなどあり楽ではない。

ラクダはふたこぶラクダだった

汽車飯館、飯庄、日本でいうドライブイン、出前用のカブがあった・・・うそです。

ラクダ使いの少年は立つ、歩け、止まれ、座れと声掛けをしてラクダをコントロールしていた。

火焔山は全体に赤茶けて頂上付近が一番赤い。

砂漠は暑かった。       親子ラクダ。

どこかのおじさん、店主になりすまして売ってる。