毎年恒例の一泊ツーリングがやって来た。昨年は所用にて残念ながら参加出来なかったので2年ぶりの参加となる。
その緊張感と前日22時過ぎに就寝した事が相重なり、4時半に設定した目覚まし時計が鳴る前に目が覚めてしまった。
時間が無ければ朝食は自宅近くのMACで100円のソーセージマフィンを購入して集合場所でこっそり食べようかとも考えていたのだが、自宅でいつもながらの朝食を摂る時間が充分に有り皆様にみっともない姿を晒す必要が無くなり一安心(笑)。

午前5時25分過ぎに自宅を出発して集合場所の秋葉区役所前に5時40分着。既にどなたか来ていられるだろうと考えていたのだが一番乗り。
もしかして集合場所を間違えたかなとの疑念が頭をよぎったのも束の間、続々と皆さんがお出でになり6時の出発時には12台のバイクが揃ったのだった。

今回もK田氏先導で秋葉区役所から403号線を通り小須戸から土手を走る。いつもならばH本氏が庄瀬橋で合流するG藤氏に無線で呼び掛ける場面なのだが、この日は以前から時々登場する同じ周波数を愛用されている方から注意を頂いた為、それもままならず。
後で聞いたG藤のお話では「無線が入らないので、置いて行かれたのかと思った」との事だったが、新津ツーリングクラブの皆様は優しいですので、そんな事は決して起こり得ない…..でしょう(笑)

石上大橋を渡り8号線を南下する。その後、17号線を走行した後に117号線に入る為に右折した小千谷の7-11にて休憩する。
直前に合流したT橋氏の他、N村氏・N野氏を加えこの時点で本隊は15台に膨れ上がり、いつものツーリングと同じ様相を呈していた。
ここでの話題の中心はN野氏が今回乗って来られた「YAMAHA XJ6 Diversion」600cc・4気筒は全然普通だが、マフラーが無い様に見える。
「何処にマフラー落として来たん?」と多くの方から尋ねられて困り果てておられた御様子だった(?)

少し長めの休憩を取った後、117号線をひたすら南下する。いつもの事ながら一泊ツーリングの初日、特に午前中は無線での会話も少なく運転に集中するが、時間と共に進む暑さに耐えかね長野県に入った直後に休憩した「道の駅さかえ」では私を含めた何人かの方が名物ソフトクリーム屋さんへ直行したのだった。

いつもながらの美味しいソフトクリームを頂いた後に八百屋さんを覗くと新潟産の大きなスイカが売られていた、しかも1,180円。以前に所有していたスクーターの「GOLD WING」ならばシート下に丁度入る程度の大きさだったのだが、今のバイクではそれも無理なので、帰路に購入する野菜やお土産を物色するにとどめておいた。

天気予報では2日続けて雨マークが無かった事も有り、私達の他にもかなりのバイクが駐車場を専有しており、ちょっと気の弱いドライバーさんは立ち寄り難い雰囲気だったかもしれない。
但し、私の見た範囲では余り若い少年ライダーはおらず、我々の様な青年ライダーが多かった様なので、その点は救いだったかもしれない(笑)
この休憩後、「浅間記念館 二輪展示館」へ単独向かわれたK崎氏が途中で離脱されたので、宿まで14台での走行となった。

再び117号線を南下する途中で給油休憩する。この時点でバイクの気温計は31度を表示しており、先ほどの休憩で既に半袖になっていた私だが、N野氏/H本氏から「日焼けして皮が剥けますよ」「これから菅平に入るから寒くなる」等と注意を受ける。
まぁ、そうなった時はそうなった時の事と一旦は腹を括るがその後に運良くもう一度休憩タイムが有り、そこで長袖を再着用した根性無しの自分が少し情けない(笑)

菅平のワインディングロードをそれぞれに楽しんだり、ステップ擦りに怯えたりしながらの後は待望のお昼だ。144号線に別れを告げて18号線経由で小諸市の懐古園へ向かう。
それぞれに200円の駐輪料金を支払った後に目的のお蕎麦屋さんへ向かう為に懐古園に入園する。
行列が出来ていた園外のお蕎麦屋さんとは大違いで待つこと無く全員が着席出来たのはH本氏の下見のお陰と言うべきでしょう。
「H本さん、いつも有難う御座います。これからも宜しくお願いしますね」

お店の女将さんが「お薦めはざるそばです」と言った事から、全員がざるそばの注文となる(もし、違う物を頼んだ方がいらっしゃったのならば御免なさい)。
自家製のお漬物を頂きながら御主人手打ちのお蕎麦を待つ。
予想していたよりも遥かに短い時間で全員のお蕎麦を出されたのは流石と言うべきか。
尚、偶然にも六日町の御出身との事で新潟談義に花が咲いた後、ジュースとお茶をサービスして頂いた。又、食べ終わった後に店外の長椅子でゆったりしていたところ、御主人が何やら持って現れ「これ、一人にしかやれないけど、皆さんであみだクジして下さい」と言われてハーレーのベルトのバックルを私に手渡して行かれた。
別れ際にお礼を述べると共に写真を撮らさせて頂くと「良い旅を」とのお言葉も頂戴した。やっぱり新潟県人は私達同様に心の優しい人が多いですな(笑)

懐古園を堪能した後に駐輪場近くの休憩所で暫く過ごす。残り30Km程度と思われる宿のチェックインが午後3時との事でユルユルと向かう事になるが、懐古園から18号線に向かう我々を撮影されていたM山氏が道に迷われた御様子にてH本氏が捜索に向かう。

141号線に入った後、暫くすると1車線になり渋滞が始まる。最初はその内に走れる様になるだろうと考えていたが、何処まで行っても渋滞の列で残りのガソリンが気になり始める。
宿までもうすぐそこという辺りで渋滞が解消したが、原因が現役教師の葬儀だったのには驚いた。自分の時には絶対有り得ないな(笑)

141号線から宿に入る曲がり角のGSで給油する。給油口が3口しか無い2人で営業されている様なスタンドだったので、皆さんが給油を終わられるまでに結構な時間が掛かった模様だが、GSの方々には嬉しいボーナスか。

荷物を部屋に持ち込んだ後にフロントへビールを買いに走り飲み始める準備をしていた際、同室になったK谷氏が酒屋さんで購入されたビールを持って現れ合議の末にそちらを先に頂く事になる。
アルコール類が余り得意では無いY川氏がちょっと飲まれた後にお風呂に行かれた為、T橋氏と3人でグイグイと飲んでしまう。5時過ぎに「そろそろお風呂へ」とのお言葉に誘われて入浴、残念ながら天然温泉では無かったが、日中の汗を流すのには充分過ぎるお風呂だった。

6時から恒例の宴会、この日の宿は我々だけの貸し切りとの事も有りサービスもしっかりしていた様だ。
最初に全員が自己紹介を兼ねた近況報告を行った後に乾杯、その後はフリーでの飲食となった様だが正直なところ、良く覚えていない….入浴前の疲れた体で飲んだビールが祟ったのか、宴会が始まった後の記憶はハーレーのバックル争奪戦と自分の前に並べられた数本のビール瓶、そして夜中に起きて日本酒を頂いた事くらいで、翌朝起きてみるとバイクに乗れないのでは無いかと思えた程に久々に酷い二日酔いだった。
お風呂へ行かれるというT橋氏に便乗して入浴するがさっぱりしない。朝食も何とか詰め込んだという感じで部屋へ戻る。午前9時の出発まで1時間半近く有ると思い再び布団に入ると少し眠った様だ。

8時半過ぎ、余りにも誰の声も聞こえないので1階に下りて玄関先を見ると、正に記念撮影の真最中!
慌てて最後列の中心部に入れて頂いたので丸枠での登場は避けられたが、改めて自分の存在感の無さを思い知った次第。これからはもう少し快活兼社交的にならないと、皆様に忘れられてしまうかも….(汗)

宿の前で解散し三々五々、それぞれのコースで走行する。私は往路をそのまま戻るというK田氏先導のM橋氏・G藤氏・T橋氏・N村氏・H本氏のグループに入れて頂いた。
最初は口数が少なかった皆さんだったが、小布施近くのコンビニで私が今のバイクは疲れると話した事から、次のバイクをどうすべきかと色々な御提案を無線で頂く事になる。
M橋氏かG藤氏のハーレーと交換するという妙案も出されたのだが御本人達の強い拒否に依り成立せず結論は持ち越された(笑)

「花の駅千曲川」で土産物や野菜を購入した後に「どさんこラーメン」で昼食を摂る。普段、ラーメンを食べると早さでは他の人に引けを取らない私だが、麺通の多いこのクラブでは全く通用せず。普通盛りの味噌ラーメンを頼んだ私よりも大盛りを食された方々の方が早く食べ終わられていたのには脱帽した。
又、食後、先に外へ出られたK田氏よりガラス越しに降雨のサインが出された。今年こそは完全無降雨かと思っていたので残念だったがカッパを着るほどの雨では無かったし、次に立ち寄った「道の駅さかえ」に到着する前にはすっかり止んでいたので「毎年の御挨拶」という程度の趣か。
尚前日と比べると「道の駅さかえ」でのバイク駐輪数は極端に少なく家族旅行の途中で休憩という方々が多かったのが印象的だった。

十日町・小千谷を抜けて昨日の朝に休憩した7-11に再度立ち寄る。ここまでの途中、実は私のナビ勘違い指示やらG藤氏のうっかり事件やらが発生したのだが、全て疲れから発生した事とさせて頂きたい(笑)
但し同行されていた皆様方にはこの場をお借りして再度謝罪しておきます、御免なさい。

8号線を右折、三条の瑞雲橋を渡り堤防を走られて新津方面へ向かわれる他の方々にお礼とお別れを告げてそのまま直進して自宅までソロ走行する。

自宅へ到着すると急にグッタリしたが、久しぶりに実に楽しい二日間だった。因みに2日間での走行距離520Km・平均燃費18.77Km、普段の燃費は20Kmを割る事が無いので山道と渋滞が影響した模様。

待ちに待った一泊ツーリングだったが、過ぎてしまえば後は来年を待つばかり。来年は一体何処へお誘い頂けるのか今から楽しみだが、その前に現在の疲れるバイクどうしようかなと思案は付きない….これも又、バイクの楽しみの一つなんでしょうけれどもね(笑)

最後になりますが、御参加された皆様お疲れ様でした、色々とどうも有難う御座いました。
又、覚えていないとは言え宴会の際に御不快な思いをさせてしまった方がいらっしゃいましたら御免なさい。

諸々含めて、これからも宜しくお願い申し上げます!


新津ツーリングクラブ 2015.06月 Web版 会報

ライダーにいつ





やちほ温泉(長野県)一泊ツーリング 
2015.6.13~14  by 加茂井