今年も例年のごとく、ツーリングのシーズンに突入した。
今回の、クラブ現地集合一泊の目的地は肘折温泉である。
言い伝えによると、昔々、山中にて翁が道に迷っていると、地蔵権現が現れ、「かつて、肘を折って苦しんでいたときに、この湯につかったところたちまち傷が治った。」と語り、世上に湯の効能を伝えるべく翁にいい渡した云々・・との伝承がある。私を含め、バイクでこけた人には、おすすめである事、間違いなし。(笑)
また、湯治場としても有名な温泉地である。
今回も、クラブスタッフの皆さん、なかなかシブイ、温泉地を見つけた事に感心している。
話は別になるが、私のバイク、GSの走行距離メーターが6月に、88888キロのゾロ目を通過した。
ソロで奥会津に行ったときだ。前からXデーがくると思っていたので、走行中に88882キロを指していたのは確認できたのだが、やはりメーターばかり見ている訳にもいかないので気が付くと、88893キロになってしまっていた。
記念にゾロ目のメーターを、写真でも撮ろうかなどと思っていたが・・残念。今度は99999キロか?
今回は、バッテリーの電池トラブルに泣かされたツーリングであった。デジカメの電池が限界らしく、充電したつもりだったが、すぐ電池切れ警告となってしまった。
また、2日目での無線機の電池切れ。バイクでは各メンバーと情報を共有するので無線は必需品。ツーリングで無線が使えない怖さを思い知った。
いずれも経年劣化だと思うが、日ごろのメンテと点検が大事なことを痛感。(^^;)
さて、話はもどる。
気になったのは、やはり、当日の天気予報である。週間予報から目を通していたが、この時期の予報は、例年のごとく毎日変化というか、曇りだったのが、晴れになったり、雨になったり、くるくる変わる。おまけに、5日前に台風まで発生している。
結局、前日の予報が一番正確なのだ。結局、雨のち曇り。救いがあるのは、山形方面に曇りマークになっているので、新潟地方から抜ければ希望があるようだ。
当日、5時30起床。今回は都合でツーリング準備ができなかったので、作業にかかる。H本さんはグループで6時30分に出発、290号〜113号〜13号と北上し、銀山温泉経由でいく事を聞いていたので私も、そのコースで追いかける事にする。
雲もどんよりして、やはり地面も濡れている。カッパ装着し、7時30分に自宅を出発。
水原・新発田を経由し、胎内方面290号、113号に出る。雨も所々で、降っては止む状態。290号は、車の通行量も少なく、快適な速度で巡航できた。無線で先発組の通話が聞こえてきたが、先に走っているようだ。
雲の流れも速く、青空が覗いたり、曇ったり雨が降ったりと変化している。急に雨が強くなってきたので、
小国の道の駅へ避難。後からN氏が追い付いてきた。
バイクを噂では、十何台か持っているというが、今回のツーリングではスズキ、ボルティー250cc を乗ってきたとのこと。レトロ調でクール。燃費や、取り回しなど、ベストのバイクである。
セカンドバイクに、ほしいなと思うが・・まだ、先の話かな。
結局、一日目の行程中で他のメンバーとは、残念ながら出会わなかった。
後で皆さんの話を聞くと、様様なコース、時間で走っていることで納得した次第。
さて、これから行くコースなど情報交換をし、N氏は、雨も止んできたので先に出かけていった。
私は、287号に入り、市街地を抜けて走行を楽しむ。そして、山岳コース新緑の中、気分爽快。天候も概ね、回復してきたようだ。段々と交通量が増えてきて、山形市内へ入る。ここで、12時をまわったので昼食にする。
たまたま、見つけた、地元の有名らしい味噌ラーメン店「村井家」へ。山形式なのか、キュウリ、キャベツの浅漬けが、中央に大きな器でドーンとおいてあり、セルフサービスで各自、食べ放題なのだ。
遠慮なく、私も、おいしく頂いた。チャーシュー辛味噌ラーメンは美味。ごちそうさま。
バイクにも給油も完了。なぜか、箱テッシュペーパーをサービスしてもらう。
後は13号で北上するが、場所によって混雑しているが、車の流れもスムーズだ。途中の道の駅「むらやま」にて休憩。家族連れの車が多いが、天候の関係かバイクライダーが少ないようだ。
時間もマイペース配分であり、このまま肘折温泉に向かう事とする。橋本さんグループが向っている銀山温泉には残念だが、またの機会にすることにする。
天候も回復し、青空と強い日差しに変化してきた。出羽三山や、なだらかな山々、新緑の景色を見ながら走り、徐々に肘折路に入っていく。458号に入り、だんだんと登るような山岳道路を走り、気が付くと周りは高原風景になる。そして、ループ形式の肘折希望大橋を通過。高速道路のインターチェンジ形式の建造形式に迫力がある。地滑り対策で、このような形になったようだ。大したものだと感心しつつ、温泉街へ。本日の宿泊先、「若松屋村井六助」旅館に到着。もう、駐車場にバイクも何台か止めてある。
温泉宿の近くに、月山の麓から流れる清流の銅山川がある。カジカガエルの鳴き声が気持ち良い。
今回の、泊ツーリングには、25人ほどの参加者だ。早速、部屋に通してもらい、先着組に挨拶などして、温泉に浸かり旅疲れをとる。やや熱めの湯でもあり、効能がありそうだ。ちなみに、この旅館では湯治場としても営業している。確かに建物も、ちょっと大きいようだ。
こうして、クラブ恒例の現地集合の大宴会が、進んでいった。
話題は、本日の走行コースや、明日のコース。バイクの、うんちくなどなど。
こうして、肘折の夜は、ゆったりと過ぎていったのだった。
翌朝、5時に起床。温泉に入るが、もう、すでに湯上りの方もいる。さすがに皆さん、早い!
さて、私が上がったころ、温泉地恒例の朝市が宿の前で開催され、多くの人で、盛り上がっている。いろいろな店舗があり、覗いているだけでも楽しい。泊ツーリングで、これだけ朝方に盛り上がっているのは初めてだ。
さて、朝食後、今回のツーリングを締めくくる、集合写真を撮影。ここで、今回の「肘折温泉ツーリング」は現地解散となる。クラブメンバーは、ソロ、グループなりになって帰路につく。
私たちのグループは、H氏をはじめ、10名ほどでのグループとなる。
最上川沿いに47号線で酒田市を目指してのツーリングだ。最上川沿いの景色を堪能しつつ快適な走行を楽しんだ。昨日の天候から一変して、段々と晴れへ回復していく。そしてラーメン店「満月」に行き昼食をとり、7号線にて帰路についた。今回のツーリングでは、全走行距離は500キロほど。
走行距離こそ、例年の泊ツーリングより少なかったが内容が濃かったと思う。
参加されました、皆さん、ご苦労様でした。また、クラブツーリングでお会いしましょう!
新津ツーリングクラブ 2014.06月 Web版 会報
ライダーにいつ