岐阜・平湯温泉一泊ツーリング       by Takahasi

今年も、またクラブ恒例の現地集合!のツーリングは710日から始まったのだ。
昨年は赤倉温泉、あれから一年、早いものだ。

今回の目的地は、上高地の近くの「平湯温泉 すずらん旅館」である。周辺としては穂高、乗鞍、上高地そしてあの飛騨高山といったスポットが多数ある。
時間があったら寄って行きたいなどと思いながらいよいよ
近づいてきた。
週間天気予報では当日の予報が難しいらしく、曇りのところに晴れマークや雨マークが出たり、消えたり・・かなり予報も難しいらしい・・・

ここ何回かの1泊ツーリングにおいては、雨天走行が、あまり、なかったが (しかし過去に台風と共に移動したツーリングがあった) やはり梅雨時は、手ごわい時期であるのだ。

私のバイクはBMW 1100GS10年以上のマシンである。 走行距離8万キロであるが、ボクサーエンジンの調子は良好である。新潟の走り屋N氏からの引継ぎマシンである。が、とにかく、でかい。パニアを付けるとまさに巨艦である。
停車してからの取り回しは体力と根性がいる()。だが、ひとたび走り出すと低重心のせいか、取り回しが非常に軽くなり、疲れにくいバイクだ。

出発の朝、6時前に家を出発。やはり天候は曇天。ちょっと風が強いのが気になる。とりあえず116号線へ出て南下を始めた。
やや専門的な話であるが、今回のツーリングでは、三協無線社のバイク用マルチアンプを装着してみた。
クラブではツーリング時にアマチュア無線機を利用しているが、同時にipodでステレオ音楽を楽しむことが出来る優れものである。
音楽は、無線の音声が入ると自動的にミュートしていき、信号がなくなると復帰する。これで走行中に音楽を十分に楽しめる。


もう一つの装備は、ガーミン社GPS60CS。 画面は小さいがナビ機能があり、走行記録が残せるので重宝している。自宅へ帰ってから、走行ルートと時間のログ・走行スピード・高度差・などが見ることが出来てパソコンに保存できる。
次のツーリングに、前回の走行データーが活用できる便利なアイテムだ。

さて、ツーリングの話。大河津分水付近で、とうとう雨があたってきた。コンビニに立ち寄り、カッパ装着。
空を見上げると、雲が薄いところと暗い部分の斑模様。
8号線に入り直江津を過ぎた頃、突然の大雨、一時、スコール並みである。
道の駅、親不知にて休憩するが、まだクラブメンバーは誰もいない。しばらく休憩して発車。

8号線もだんだんと渋滞になってきた。そういえば以前のツーリングでも、この辺が渋滞地だったような記憶が思い出される。混雑を避けるため、高速にて黒部から富山を移動。さすがに移動だけの手段なので普段はバイクでは使わないが・・・

1230分ごろ、有磯海サービスエリアにて昼食のため休憩。土曜だけに車が多い。
うどんと、ます寿司のセットを頼む。なかなか地域性の珍しい組み合わせである。
さて食後休んでいると、橋本Jr.と遭遇。どうやら橋本ツーリング分隊は、まだ後方の親不知にいるとの情報なので先に出発することにした。
晴れてきたので、今度はカッパを脱ぐ。富山にて高速から41号へ。市街地を抜けると山岳間を走る快適なコースになる。山々の緑もきれいだ。速度もそれなりに出せる。
これで快晴だと言う事なしだよなと思う。空は曇り。たまに青空が出てくるが、非常に蒸し暑くなってきた。

途中、道の駅にて、アクシデント。バイクを久しぶりにタチゴケしてしまった。サイドスタンドを出そうと止めたバイク、右足を出したが地面がない!! 凸凹地面だったか!と思うも遅く、傾いたバイク(パニアケース・トップケース装着270Kg!)を真っ赤な顔で、必死に押さえていると、たまたま近くで休んでいた、ハーレーライダーの方2名から運よく手伝ってもらった。
自分の足の短さを認識し、今後、路面状態をよく確認したいと思う。助けてもらったライダーに礼をいい、気を取り直して先を急ぐ。

時間も余裕があるようなので、飛騨高山経由で行こうと思って走ったが、途中の数河付近にて豪雨。
一瞬に道路が川状態となってしまった。残念だが引き返すことにした。ぜひ今度は、天候がいいときに訪れたいと思う。
今回カッパを脱いだり着たりした回数は3回ほどになった。結構、着替えにも体力を消費するものだ。 

再び、神岡へ戻り471号にて平湯温泉へ向かう。標高が低くなったのか、雨も小降りになったり、降りやんだりしている。だんだんと標高が上がってくることが感じられる。気温も下がってきた。

新平湯温泉付近で、渡辺さんのバイクが走っているのを発見。無線で後ろにいる事を連絡して一緒に走行。

非常に走りやすい道路である。だんだんと温泉街の賑わいが感じられる。走っていくと安房トンネル入り口まで来てしまい、通り過ぎたことが判明。二人で地図を確認し、ちょっと戻ってゴールとなった。

16時過ぎに、今日の宿「すずらん旅館」到着。先に到着しているのは4名ほど。何はともあれ、さっそく温泉へ。

源泉はかなり熱めの70度ほどあるそうだ。そのため湯船に最初に入る人はアチッチなのだ。だんだんと加水しいていき、4人後ぐらい後だと適温ということを発見したのだ。

なんでも戦国時代、武田信玄が飛騨攻めの折に、源泉で傷を癒す白猿を見て源泉を発見したとの伝説が残っている。かなり白猿も、源泉の熱さを我慢しつつタフな奴だ、などと勝手に想像する。

なぜ、平湯温泉のキャラクターに白猿が使われているのだろうという疑問が解けた。さて、温泉にマッタリ浸かり、疲れた体も心もリフレッシュできた。

今回ツーリング参加者19名と例年より少ない。都合で参加できなかった方も多かったらしい。その後、メンバーが続々と到着していき恒例、夜の宴会モードへ入っていくのであった。宴会・第二部会まで参加された方々、お疲れ様。

翌日は、恒例の写真撮影後に解散になった。各ライダー達、それぞれのルートで帰路につく。
私は、橋本さん、古田さん、田中さん、高木さん、渡辺さん、6名のチームで8号線、富山経由で帰路についた。

ツーリングはソロもいいけど、マスツーリングも楽しい。今回は残念ながら天候に恵まれなかったが、飛騨路ツーリングを楽しめた2日間だった。走行距離は670キロ

新津ツーリングクラブ 2010.7月 Web版 会報

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