新津ツーリングクラブ 2006.5月 Web版 会報
ライダーにいつ
福島ちょい乗りツーリング (福島県耶麻郡山都町)
1 本日は快晴
昨日の雨も日にちの変わる頃には上がり、天気は予報通り晴れ、平成18年度最初の新津ツーリングクラブの目的地は福島県山都町駅前の「じんべい食堂」
片道約100qの近いところなので、「チョイ乗りツーリング」としてクラブ員には呼ばれている。
出発時間は8時ということで、前々から「8時集合ではありません。8時スタートです。」と
注意をされている。
朝6時に起きて外を見ると本当に良い天気で、家の周りの樹木は朝日に輝いてまぶしいくらいである。早速相棒のミスティック石井を起こし、あわただしく出発準備に取りかかるが、久しぶりのクラブツーリングということで心も浮き浮きである。
2 集合場所
新津ツーリングクラブの集合場所は今日も新津支所の駐車場である。前に一度別な場所を集合場所にしたところ、朝日が眩しくて大駐車場の車止めが見えなく、転倒、骨折をした人がいたことから、ここ2年間は元の旧新津市役所の駐車場を利用している。
7時30分に駐車場に到着するが、早くも10台以上のバイクが路肩に整然と並び、集合してくるバイクを待っていた。本日が初参加のHD・FLSCの田中氏、CB400の田辺氏の2名を含めて、次々と快いエンジン音を響かせながらクラブ員が集合し、7時50分になるとバイクの数は20台以上にもなり壮観であった。
出発前のミーティングでは、いつもの川崎会長の話と事務局からの注意事項であるが、本日のツーリングは申込みをしていないで参加する方を含めて22人、途中参加の2人を加えると総勢24人の大所帯となっていた。
一行は出発予定時間の8時ちょうどに新津支所の駐車場を後にした。
3 阿賀町道の駅巨木の里
新津から県道を利用してニット織物で有名な五泉市街を越え、同じく鯉の養殖と鯉料理で有名な五泉市三の宮を通って国道290号から国道49号へ出ようとしたとき、何年かぶりで参加したT氏のスクーターがエンストを起こしたという無線が入った。救助隊が助けに向かったが、どうやら回復は見込めず、T氏はあえなく三の宮でリタイヤすることになった。
一行は馬下橋で阿賀野川を渡り、国道49号に出てからは、全員快調なペースで第一休憩地点の道の駅「巨木の里」に着いた。
4 県境の町津川と西会津町徳沢
道の駅巨木の里では30分ほど休憩し、国道49号を東に走ること約10q で阿賀町津川に到着する。津川は、20年ほど前から「狐の嫁入り行列」の町として新潟県内では有名になっている。商工会の青年部が町興しとして古くから伝わる「狐伝説」からヒントを得、狐の花嫁行列を例年5月3日の午後から夕刻にかけて行っている。当日は行列参加者はもちろん警察官や地域の方、見物に来た町外の方も顔に狐メークを施して、ほとんど全員が狐になってイベントを楽しむのだ。
道は津川から3桁国道の459号に入り阿賀野川に沿って走ることとなる。国道とは言え、細い道路をコーナーを楽しみながら走り、鹿瀬の角神ダムの広場で小休止をとった後、旧暦の名前を付した古いトンネルと小さな橋をいくつか渡ると阿賀町鹿瀬である。道の両側には古くからの家々が立ち並ぶが、約100年前は会津領であったことから、福島地方の香りがそこかしこで見受けられた。
阿賀野川に架かる橋をいくつか越えると県境となり、磐越西線徳沢駅に到着した。一行はここで休憩を30分ほどとった。久しぶりのクラブツーリングであることから、今回初参加のお二人も含めて休憩ごとにそれぞれ楽しそうに語らっていた。
5 タイトコーナーの国道459号
徳沢集落を出発してからすぐに奥川集落に入るが、ここからが本ツーリングの一番の難所である。細い急な登り坂に急なコーナーが連続する山道にさしかかった。ソロのバイクはクラッチとアクセルワークに神経を使いながら走行しているが、アメリカンではステップボードが路面に擦る事からよけいに神経を使いながら走らなければならないのである。最後尾を走るゴールドウイング1800サイドカーを操る板井さんはさぞ大変な事だろうと察する。しかし、分水嶺を越えると景色は素晴らしくなり、飯豊連邦が雲の上に雪を被った山頂を見せ、麓の新緑と相対比して見る者に来て良かったと思わせるのである。
下り道は、蕎麦で有名な山都町宮古に繋がり、ゆっくり走っても20分ほどで目的地の山都駅に到着する。
6 じんべい食堂のラーメン
時間は午前11時30分。20人からの面々がじんべい食堂に入り、それぞれ好みのらラーメンを注文しているが、じんべい食堂のお薦めは「激辛ラーメン」かなり辛いスープらしいが、汗をかきながら完食の猛者も何人がいるようである。隣のハーレー乗りの中野氏に辛さを聞いてみたところ、「私的にはそう辛くない。」とのことであった。激辛を食べた人がヒーヒー、ハーハーのところ大したものである。
全員が食べ終わったのは午後12時30分、地域の行事の関係で遅れて来た野村氏と曽川氏も合流して蒸気機関車の到着を待つことにした。
7 蒸気機関車C57−180
12時50分新潟発会津若松行きのSL、C57−180は山都駅に到着した。山都駅では石炭車の石炭を機関車から取り出しやすいように前の方に移したり、給水をしたりしているようである。乗客や見物の人も機関車のすぐ近くで記念写真を撮影していて、身近に蒸気機関車に触れる事ができるので、人気スポットとなっている。蒸気機関車は10分の停車後、会津若松駅を目指して出発していった。
8 帰路
蒸気機関車が出て行った後、一同記念撮影をして午後1時15分に山都駅を後にした。 帰り道は阿賀町道の駅「阿賀の里」までの約70qをノンストップで走る事になる。
山都町から高郷町、西会津町を通過して国道49号に出て、以後、新潟県阿賀町までの道のりであるが、昼食後の睡魔に襲われる時間帯であることから、注意を要する帰りとなる。
途中、麒麟橋を越えた頃後方を見るとふらふらしながら走行している人もあったので、無線で呼びかけると、ハッとしたように意識が戻り、感謝されたりしているうちに解散地点の阿賀町道の駅「阿賀の里」に到着した。
9 解散式
参加者全員無事に到着したので即刻解散式となった。会長の言葉は無し、事務局から次回の大内宿ツーリングの説明と一泊ツーリングの案内があった後三々五々帰宅の途についた。時刻は午後3時。好天の下、本年度第1回のツーリングは楽しさを残して終了した。
by いしい