新津ツーリングクラブ 2004.06月 Web版 会報
ライダーにいつ
せあぶり山ツーリング(福島県会津若松)
1 6月13日(日)、今日は良い天気のはず…!?
今日は2004年最初のクラブのツーリングである。5月のツーリングは雨で中止になっているので、参加する人たちは今日の日を楽しみにしていたはずである。
天気予報では今日は快晴であったが、5時に目を覚まして外を見ると「え〜」なんと真っ暗ではないか。あの天気予報はどこへ行ったのだ。それでも室内温度は20℃である。「ま、そのうち明るくなるだろう」とツーリングの準備をしていたが、6時を過ぎても外はますます暗くなっていき、7時前にはとうとう大粒の雨が降り始めた。今日は雨中のツーリングになるのかと憂鬱な気分になってきたが、それでも何とかなると気を取り直して出発準備をしていると雨は小降りになってきた。
外へ出で見ると道路は濡れてはいるが走れない状態ではない。7時30分、いつもの集合地、新津市役所駐車場に向かった。
2 出発前
7時40分に市役所駐車場に着くと、すでに狩谷さん、坪川さん、坂井さんと今回初めて参加する伊藤(勝)さんの四人が到着していた。道路に水たまりもないので、坪川さんに7時頃雨が降らなかったと聞いたら「ぜんぜん降らない」とのこと、たった7qくらいしか離れていないのに天気というものはままならないものである。
そのうちに吉川さんが来た。彼は3カ月ほど髭を剃っていないので、カメラを持っている人の格好の餌食になってしまった。
会長の川崎さんが出発時刻8時少し前にようやく到着。出発前のセレモニーが始まった。
会長挨拶のあと、鈴木さんがコースの説明、橋本さんの走行上の注意と続き、いよいよ出発である。
走行順は1班の先頭から橋本さん、出羽さん、今回初参加の渡辺(信)さん、山田さん、高木さん、荒川さん、これまた初参加の伊藤(勝)さん、石井(私)、中野さん、狩谷さん。2班は、鈴木さんを先頭に、坪川さん、坂井さん、吉川さん、円山さん、渡辺 孝さん、これまた今回初登場の鈴木(恭)さん、最後尾に川崎さんというラインである。又、途中で野村さんと磯部さんが合流する予定となっている。
8時15分、ようやく第一休憩ポイントの三川村道の駅将軍杉に向けて出発したのである。
3 休憩ポイント
途中で野村さんが合流して8時55分三川村道の駅「巨木の里」着。今日の行程を考えて短めの休憩である。このころから小雨が降り始めてヘルメットのシールドを濡らし始めたが、気にするような雨ではない。しかし、髭の吉川さんはカッパを着始めた。何かいやな予感がする。9時05分に第二休憩ポイント、会津坂下町の坂本ドライブインへ向かった。
R49は、揚川トンネルを抜けると阿賀野川が一望できるビューポイントが連なっているが、津川町のきりん橋が見える頃の麒麟山が一番良い景色である。阿賀野川の後方に架空動物の麒麟が羽を折りたたみ、長い首を左から手前の右側に回り込むように地に這わせて休んでいるように見える。
R49は津川町を抜けると山中を縫うように走っているが、小粒の雨はやむ気配もない。
このときの気温は柳津町へ入るところの道路の気温計で18℃。
10時05分、第二休憩ポイントの坂本ドライブインに到着する。坂本ドライブインは昔からあるドライブインで、R49とR400との分岐点に在る。現在はドライブインの他に民宿も経営しているが、懐かしい佇まいである。
ここでの休憩は20分で9時25分には、ほぼ全員がカッパを着用して今日の目的地の背炙山へ向けて出発した。
4 背炙山
会津若松市内ではR49のバイパスに別れを告げて市街へと入り、白虎隊の自刃で有名な飯盛山の前、会津藩家老屋敷を復元した会津武家屋敷の前を通って東山温泉に出る。
東山温泉は会津の奥座敷といわれ、約千三百年前に名僧行基によって発見されたと言われている。奥羽三楽郷に数えられ、芸者さんも大勢いるそうだ。以前に来たときは、単純泉でサラサラのお湯が心地良かった。名前の知られる旅館も20を数えられる。
温泉旅館街を通過し、舗装はしているがタイトなワインディングと急坂の続く山道に入っていくことと15分程で大きなアンテナ塔が林立している背炙山の頂上に到着する。
時間は11時20分であった。
新津市役所駐車場を出発してからトリップメーターは123qを表していた。
863bの背炙り山頂上からの景色は、眼下に猪苗代湖、遠くは飯豊連峰、会津磐梯山、吾妻連峰など雄大な眺めで、まさに会津の展望台といって良い所である。
この日の頂上の天気は日が差してきてはいたが、風が強く気温も下がっていたようで、ブルゾンを着ていても肌寒さを感じる気温であった。
頂上に到着して一息入れているとタンデムのスクーターが一台やって来た。磯部さんである。奥さんを後ろに乗せて来たのである。
かっては頂上のレストハウスに食堂もあって暖かいものを食べた記憶もあるが、今は営業をしておらず少々寂しさも感じる背炙山の頂上でもあった。11時35分に東屋前で全員の記念写真を撮って、11時40分に昼食会場の「えびな食堂」に向けて出発した。
なお、背炙山という名は、昔、猪苗代の湖岸に住む人が会津若松に行くとき、朝日を背に受けて峠を越え、帰りは夕日を背に受けて帰って来ることから、「背中をあぶられる」ということで、峠の山を「背炙山」と言ったらしい。
5 えびな食堂へ
背炙山の頂上駐車場から郡山市湖南町方向に山を下り、12時10分には湖南中学校前に到着。中学校前に道を隔てて本日の昼食会場「えびな食堂」がある。この食堂も新津ツーリングクラブが見つけた三つ星ラーメン店である。まず、盛りがすごい。すり鉢大のどんぶりに具だくさんの味噌ラーメン、塩ラーメンはこれまでのラーメン店を圧倒する。
今日タンデムで来た磯部さんの奥様はこのラーメンが食べたくて来たのだそうだ。そして、
さらに驚くのは、クラブの面々でラーメンの大盛りを食べる人がいるのである。野村さん、円山さんは本当にすごい胃袋の持ち主であることが分かった。
私の食べた味噌ラーメンは野菜のシャキシャキ感が食欲をそそると共に、濃厚な味噌味の中にニンニクの隠し味が効いていて、癖になりそうなラーメンであるが、普通盛りの値段が600円というのが大変うれしい。
総勢21人の食欲を満たすこと1時間25分。店の前で集合写真をとって次の目的地、猪苗代湖畔の志田浜へ向けて出発した。
6 志田浜
県道9号で猪苗代湖の南端を回り、しばらく走ると猪苗代湖畔に出る。今日の猪苗代湖は風が強く薄曇りの中にあるが、対岸の山々と湖面は群青色の濃さを増して目を楽しませてくれている。 湖の南端を回って進路が北に向かうとすぐにR49に接する。交差点から会津若松方面に進路をとって15分。本日の最終目的地の志田浜に到着する。
ここは古くからの水泳場でお土産屋さんが軒を並べている。土産物店の前を徐行して駐車場にバイクを並べたのは午後1時55分であった。ここまでの走行距離は159q。
クラブの面々は近くのソフトクリーム屋さんで、ここしか売っていないという「ももソフトクリームやミルクソフトクリーム」をおいしそうに食べていた。
午後2時10分、ソフトクリーム屋さんの前で最後の記念写真を撮って解散式となった。会長の川崎さんが「今日は現地解散ツーリングと言うことで、ここで解散する。気をつけて新津まで帰ってもらいたい。又、来月は一泊ツーリングであり、大勢の人から参加してもらいたい。」との話しの後で、それぞれは各自の予定したコースで帰路についた。
時間は午後2時25分であった。
7 その後のコース
解散後、私の帰路のコースはR49〜R115で猪苗代町を経由して裏磐梯へ行き、五色沼で時間を使い、その後檜原湖からR459で喜多方市、西会津町を通ってから、野沢でR49へ戻り、津川、三川、安田、五泉、小須戸と走った。
帰宅は午後6時00分。合計走行距離は306qであった。久しぶりのクラブツーリングは楽しい思い出と無事の帰宅をお土産に終了した。
8 今日の参加者とマシン
スズキ ジェベル:川崎さん、坪川さん、野村さん
〃GSX1400:円山さん、狩谷さん
〃GS8 50G:橋本さん
〃GSF1200:中野さん
〃イナズマ400:出羽さん
〃1200:鈴木さん
〃サベージ600:山田さん
〃GR650:吉川さん
スズキスカイウェーブ400:磯部さん+奥さん
スズキ アドレス110:渡辺(信)さん
ホンダCB900:高木さん
〃 XR650R:坂井さん
ヤマハ ジール :荒川さん
〃XJR1300:伊藤さん
ハーレーFXSTS:鈴木(勝)さん
ドカティ M900:渡辺(孝)さん
BMW R100RS:石井
文責 石井 孝