新津ツーリングクラブ 2003.10月 Web版 会報
ライダーにいつ
しゃくなげツーリング(福島県只見町)
1 出発
10月5日新津ツーリングクラブ年度最後の定例ツーリングは、国道49号線から252線を通り福島県只見町、新潟県栃尾を経ての300qちょっとを走る「しゃくなげツーリング」となっている。
私のスズキジェベルは先月の君が代製麺ツーリングから全然乗らなかったためウンともスンとも言わずエンジンが掛からない。車からブースターケーブルで直結でセルを回せど掛かる気配はまったくない。ガスの吸い込みすぎでプラグを焼かなければならないか・・・ジェベルのプラグは極端に外しにくい。
刻々と出発時間が迫っており間に合わないとまずい。車での参加も考えている内にボワーと突然掛かった。しかしデジタルメーターの全表示が点滅している。どうやらバッテリーが充電されず電圧不足になってきちんと動作しないようである。
いったんイグニッションキーを切ると電気系統が全くだめである。エンジンストップの場合、みんなから押し掛けしてもらうことにして少し遅れて集合場所へ。
あいさつ、コース説明があったと私のジェベルエンジンが止まったら押し掛けをお願いします!『整備不良のやつにつきあってられねぇよ』と顔に書いてある人たちに頭を下げる。ペコペコ。
2 休憩
国道49号線三川の道の駅巨木の里で休息。駐車場に整然と止めるがエンジンを切らない私のバイクはうるさいので隅っこに止める。相変わらずデジタルメーターはポカポカ点滅しているため少し点検する。ヒューズを見るが異常なし。ジェベルはヒューズが切れてもエンジン、ライトは大丈夫で走ることが分かった。砂漠を走るようなときには便利な仕様である。
15分ほど休憩して柳津町へ。今日は天気はよいが気温が上がらない。低いときで10℃前後であり他の人は寒いと言っていたが私はゴアのインナーを用意したため寒いとは感じず秋晴れで気持ちがよい。
3 小池屋
柳津町虚空蔵の近くにある小池屋で有名な粟まんじゅうを買う。ここの店では狭い店内ではあるが漬け物、お茶が用意してあり、セルフサービスで休憩できるのである。
私たちは勝手にお茶を出し漬け物をぱくぱくほおばり、うまいうまいの連発をする。更に店のおかみさん作りたての熱々まんじゅうをサービスしてくれた。
もうこのサービスで名物のまんじゅうをたくさん買わなければならない。ほぼ全員が行列となっているところに並びまんじゅうを買うのであった。
もう10年以上も同じことをしている。また来年も同じことをするであろう。来年のツーレポは簡単である。この文をコピーすればよいのだから。飲んで食って昼食が大丈夫かなと心配しながら一路しゃくなげドライブインへ向かう。
4 しゃくなげドライブイン
しゃくなげドライブインには12時過ぎに到着、マスターは厨房で忙しく動いているが「準備はしてあるのでどうぞー」とのこと。店は春から休業しているが事前に打ち合わせしており郷土メニューでもてなしてくれた。
マスターの長谷川さんは今年春にお父さんが亡くなられたそうで、音楽活動や農作業もあり今一度自分を見直すとのことで店は休んで充電中なのです。まごころメニューは品数も多く豪華で食べきれないほどのものであり、コーヒーもありとても安くしていただき恐縮してしまう。
5 フルートミニコンサート
食事が終わればマスターによるフルート演奏。最初は新潟からきた私たちに北原白秋の「海は荒海
向こうは佐渡よすずめ鳴け鳴け・・・」の砂山を演奏してくれた。そして娘さんのピアノでうれしそうにセッションでカノンを披露してくれた。
私たちの普段の生活の中では生の演奏はなかなか聞けない。バイクばかり乗ってないで時には優れた文化にもふれる必要があると思った。そして家族で演奏できるのはうらやましいなー・・・。演奏を終えたマスターにバイク乗りたちは盛大な拍手を贈る。
店は休業しているが来年のツーリングコースにここを設定してよいものか聞くと、ぜひ来年もきてください!大歓迎します!との言葉があり来年の最終ツーリングはここに決まり。マスターはじめ奥さんや子供さんらに見送られながら出発。
6 R252
しゃくなげまでは走行160q、このあと国道252線只見ダムを通り浅草岳の麓を越えて栃尾へ向かう。山間の道にはたくさんのススキが西日に照らされ眩しく光っている。典型的な秋の日の景色である。標高の高い山々はまだ色づいていない、紅葉はまだ先のようである。
どこかでも書いたがユースホステルの人が言っていた「春は女性が浮かれて旅をする、秋は男性が旅をする」と、私は冬に向かい何かすることを忘れたような気がしてツーリングをすることが多い。なるほどと思う。
しゃくなげドライブインでたくさん食べて少し眠気も出てくるが工事で交互通行のたくさんある峠道を淡々と走り栃尾へ。道の駅「R290とちお」で今日のツーリングは解散とする。このあとツーリング参加者は自分のペースで走ったり必要なところへ寄ってもよい。
私はジェベルのエンストした場合の押し掛けをお願いしなければならないので数人のグループについて行けばよいと思っていた。しかしここの名物揚げたてのジャンボ油揚げを食べるため行列に並んでいたら時間がかかりほとんど出発してしまった。まあいいや食べてから追っかければ追いつくだろう。押し掛けの恐怖におびえながらも一人寂しくぽつんと油揚げを食う。揚げたてに薬味のネギ、唐辛子に醤油を掛けて食べるととてもうまい。揚げたて油揚げは道の駅奥にあり休日は行列ができる。
7 エンスト恐怖
栃尾から家までの40qはソロツーリング、みんなと一緒の時は気にならなかったが一人になるとエンストの不安が大きくなる。無線機も持っているのだが短いアンテナで連絡も取れない。信号待ちなどで停止したときにアイドリングを少し高めにするがそういうときに限ってエンジンは不整脈になりヒヤヒヤであった。しかし何とか家にたどり着きつき無事ツーリングを終了することができた。低画質のデジカメ撮影の画像をホームページにアップしてビールを一杯、みなさんごくろうさまでした。
新津ツーリングクラブの定例ツーリングは終了しましたが、雪が降るまでの間、いや雪が降っても個々に誘いあいツーリングをしましょう。私はあんまりしませんが!?そしてバイクのメンテナンスもよくしましょう!?。 かわさき