新津ツーリングクラブ 2003.06月 Web版 会報


ライダーにいつ


 
松代町から光ヶ原高原ツーリング(新潟県板倉町)

1 今回の目的地は?
 今年の第2回新津ツーリングクラブの目的地は東頸城松代町クアリゾートハウス。静かな山あいにある温泉付きのリゾートホテルであった。 ──はずである。
久しぶりに片道150q以上の走りがいのあるコースを、気の合った仲間で気持ち良く走り、温泉で汗を流しながら明日への活力を養う。帰りは、めいめいが自分で選択した道をマイペースで帰ってくる。
「うーん、なんと理想的な計画なのだろう。」と、なるはずであったのだが、下調べで橋本さん、坪川さん、高木さん、沢田さんが行ってみたら「うーん、ちょっとねえ〜。」だったそうだ。そこで、急遽昨年も行った「光ヶ原高原」に変更となった。

2 平成15年6月8日(日)朝
 今年の5月の後半から、6月前半は好天が続き、31日(土)、1日(日)が雨降りだった他は、すべて晴天が続くというライダーには願ってもない天気が続いている。今日も天気予報は晴れ、午前、午後ともに降水確率0%となっている。
朝、6時に起きて、7時出発の皆さんを見送ることにして車で家を出た。なお、私は今回が初ツーリングとなる家内の同僚小宮さんの勤務先の事情で、朝の草刈り作業を終了するのを待ち、9時30分から本隊を追って出発することになっている。

3 新津市役所駐車場
 市役所駐車場には6時30分に到着、すでに5〜6人の皆さんが到着している。いつものように、7時頃には本隊全員が揃ったと言いたいところだが、どうしたことか、この度の企画をした山井さんと、ツーリングクラブ企画班の鈴木さんが7時になっても来ないのである。
どうも山井さんは腰痛のためリタイヤしたらしいが、鈴木さんは??である。7時5分。いつものように出発前のミーティングが始まった。
川崎会長さんから「松代町クアリゾートツーリングは事情があって、光ヶ原高原ツーリングとなりました。現地解散ツーリングです。交通事故に注意し、楽しいツーリングをしましょう。」との挨拶。
続いて橋本さんから無線機のことや走行上の注意、走行順の発表があった。
 1班は橋本さんが先頭で、小山さん、高木さん、出羽さん、古田さん、磯部さん、円山さん、最後が狩谷さん。2班は、坪川さんが先頭で、吉井さん、小林さん、途中合流する野村さん、板井さん最後が川崎さん。という順で出発することになった。7時10分、それぞれのエンジンに火が入って、快いエンジン音とともに出発していった。このとき気温20℃

4 小須戸町公民館駐車場
 午前9時30分、家内のホンダ・ゼルビス とR1150RTで小須戸町公民館で初ツーリングとなる小宮さんを待った。家内に小宮さんは何に乗っていると聞くが良くわからないが、カワサキのアメリカンとのこと、エルミネーターかなと思っていたら、向こうから軽快なエンジン音が聞こえてきた、なんと、「白のエストレヤ」若いのにしぶい。
走行上の注意やコースの説明をしてから、いざ出発。本隊は2時間半前に出発していることや、お昼頃現地で合流することにしているので、この度は、カウルの無いエストレヤには少しきついが高速道路を利用して時間稼ぎをすることにした。3班は三人編成で駐車場を後にした。

5 国道8号から関越道
 好天の下、真っすぐ白根市へ出て国道8号を走行する。三条市の三条・燕インターから関越道に乗ったのは10時10分。 時速80qで快調に走行、小宮さんはこれが最初の高速道路走行とのことなので、本線合流するときだけは後方確認を十分してから入ること、80qで走っていれば、他の車はすべて追い越していくから、中に車が入っても車間距離をとっていればすぐに3人のラインに戻るので心配しないで走るようにと注意をしたが、すぐに慣れたのか、楽しそうに走っている。家内も最後尾でゆっくり走っているのを楽しんでいるようである。
 少し走り慣れたところで、栄パーキングで休憩をとる。

6 突然の覆面パトカー出現
 栄パーキングでは10時15分から10時35分まで休憩をしたが、昨年度までの板井さんのゴールドウイング1500サイドカーが駐車していた。オーナーは50歳中程の方であったが、大切に乗っているようで全体はきれいに磨かれていた。    
 10時40分栄パーキングを出発。高速道路に入ってから10分も走った頃、いきなり右側で大きなスピーカー音がした。
何かと見ると、ホンダCRVの後ろにグレーのV35スカイライン4Dがルーフの上に赤色回転灯を光らせ、リアウインドウには「スピード違反取り締まり中」の赤い電光掲 示を見せている。大きな音は、「スピードを落として左側路側帯に停車するように。」という放送であった。
CRVは50メートル位前方で走行車線を横切って路側帯に停車、覆面もその後ろに停車したが、中からヘルメットを被った警官が二人出てきた。連れの二人に柿崎インターで降りて感想を聞くと「初めて取り締まりの現場を見た。」と感激?していた。
ナンバーを確認できなかったが、高速ではグレーのごくありふれたスカイラインを見たら気をつけましょう。また、濃い色のクラウンでフェンダーミラー、前席二人乗り、ヘルメット着用の車を見たら要注意ですよ。

7 県道新井柿崎線
 11時30分、柿崎インターで北陸道を降りて国道8号を上越市方面へ行くこと1qもしないうちに県道新井柿崎線へと左折する。この道路は直線であり、交通量が無いときは走りあんばいであるが、周りは田畑だらけで変化がなく、また、ほぼ全線追い越し禁止でもある。つい調子に乗ってスピードを出したり、追い越したりすると、双眼鏡で見ているパンダが突然追いかけてくるのだそうだ。
 本日は女性二人のナビをしていることで、スピードも追い越し禁止も関係が無く、ただただ慎重に丁寧に走るだけの新井柿崎線でした。三和村に入った頃、それまで本隊の無線がとぎれとぎれに入っていたのが、急にクリアとなり、橋本さんの声が入ってきた。本隊は光ヶ原の「グリンパル高原荘」に着いたがシーズン前で閉館中とのこと。急遽下の「レストラン カリヨン」の様子を見に行くという話である。
無線でコンタクトをとり様子を聞くと、みんなはカリヨンでお昼を食べ休憩をとるということである。また、光が原高原へのアクセス道路は新道が閉鎖されていて、旧道を通らなければならないとのことである。これには少々手強さを感じる連絡であった。

8 板倉町のバトレ
 12時ちょうどに「バトレ」に着いた。バトレは昨年にも立ち寄った手作りアイスクリーム屋である。板倉町役場に隣接している小さなお店であるが、ここのアイスは「うまい!」の一言。家内はキューイ、小宮さんは豆乳、私はラムレーズン、それぞれ250円でアイスクリームを心から楽しんだ。
時間が気になってきたので12時30分に高原に向けて出発する。

9 下から見れば坂道、上から見るとガケ
 バトレを出てからは、つづら折れの山道をのぼっていくことになるのだが、無線で連絡があったように、なだらかな新道は交通止めであった。ガケに沿った細い道で、なおかつガードレールの代用でコンクリートブロックが置いてあり、外せばそこはガケという旧道を登らなければならないことになった。
連れの二人が心配だが、ゆっくりと走っているので何とか付いて来ているが、最後の登りが近づいてくると大丈夫かと冷や汗が出てきた。
最後の坂は30メートル位の距離でしかないが、これが手強い坂なのである。4年ほど前にツーリングで来たとき、一台がエンストしたことで、後続のバイクが転倒し、その後ろを走ったタンデム車も巻き込まれてタンデム者が坂を転がり落ちたといういわく付きの急坂である。昨年も立ちゴケの人が出たということである。
車間距離を十分にとり、ローギヤで高回転数を保ち、下ってくる車があってもあわてずゆっくりと登るようにと話して私から慎重に坂をのぼった。 のぼりながら下を見るとガケのように見える道を二人が慎重に上ってくるのが見える。無事上がりきったことでほっとしたが、女性二人もなかなかの腕前であると感心した。 ここまでの距離は148q。

10 レストラン カリヨン
 午後1時ちょうど、無線で聞いたレストランの第2駐車場へ行くが、なんとそこは砂利の駐車場で、おまけに入り口は私の嫌いな右への鋭角コーナーである。ここでも慎重に進入し、無事駐車位置にバイクを持って行ったが、二人も丁寧に砂利の広場をついてきた。
 後で聞いた橋本さんの話では「やはり光ヶ原には魔物が住んでいる。」とのこと。何のことかと言うと、「砂利の駐車場では、あいついで2人が立ちゴケ」をしたというのだ。どうやら光ヶ原は新津ツーリングクラブにとっては鬼門らしい。
 レストランに入ると、本隊の皆さんはすでに食事も終わりかけていたが、初お目見えの小宮さんを暖かく迎えてくれた。
お腹もすいているので、早速メニューを見ながらオーダーする。私は「光ヶ原丼」、家内は「カツカレー」、小宮さんは「ラーメン」、味はまあまあと言うことにしておこう。 食べ終わった人から二階の休憩室で休み始めた。施設利用料金は500円。光ヶ原高原の全施設が利用できるというのだが、残念なことに風呂はまだ営業していないとのことで、温泉に入ることはできなかった。
休憩をしているうちに記念写真を撮ることになり、参加者一同外へ出て記念写真撮影を行う。撮影終了後解散式となる。会長さんが「家に帰り、スタンドを立てる時まで気を抜かないで。」という話の後でそれぞれが自分の予定で帰ることになった。

11 栄村道の駅はバイクだらけ
 2時過ぎから個人やグループは帰路につき始めた。大部分の人は高原から長野県に抜け、国道117号で帰るそうである。皆さん往路と同じところを通りたくないのと、上 って来た急坂を避けたいという気持ちが強いようである。R1150Rの小山さんは、親戚が上越市にあるので、いやでも急坂を降りて行くと言うことである。「気をつけて帰りましょう。」と挨拶して砂利の駐車場を後にしていった。
 我々第3グループが長野県野沢温泉方面に向けて出発したのは午後2時30分だった。長野県に抜ける県道は板倉町から高原に上ってくる道路よりもややなだらかではあるが、道は細く曲がりくねってあまり良い道路とは言えないが、急坂が無いだけ安心して走れる道路であった。
やがて道は国道117号に結び、千曲川沿いに走ること15分くらいで栄村道の駅に到着したのは午後3時30分。道の駅には、クラブの人が数人先に来て休んでいたが、当日はR117を使った各地のバイククラブの人が皆栄村の道の駅に集まってきたような感があり、駐車場はいたる所にバイクだらけである。
 ここでは小須戸町在住者だけで「小須戸ツーリングクラブ」を臨時に作って記念撮影。
川崎会長さんも橋本さんも先着して休んでいたが、橋本さんはグループで先に出発する。 我々第3班も15分ほど休憩してから新潟県に向けて出発することにしたが、川崎会長さんが出発時の写真を撮ってくれるというので、お願いしてから国道117号に入った。

12 十日町市下条のパーキング
 先行している橋本さんとの無線連絡で道路の混雑状況を把握しながら国道117号を北上。新潟県に入ってからは津南町、十日町市と通過するが、余裕で渋滞している十日町市街を走り抜ける。しかし、R1150RTでも尻が痛くなってきたので、市のはずれにある下条地区のパーキングで午後4時45分から5時過ぎまで休憩をとることにした。
それまで一緒に走行した川崎会長さんとはここでお別れ。しばらくするとゴールドウイング1800サイドカーの板井さんがお孫さん二人をカーに乗せてゆったりと走って行った。
 ただ休憩しているのもつまらないので、連れの二人のノーヘル運転の写真を撮影。午後5時5分にパーキングを出る。

13 国道117号〜国道8号〜マイホーム
 時間も遅くなってきたので小須戸町までは一気に走行することにした。
 小千谷市を通過して長岡市からは国道8号である。長岡バイパスはたいした混雑もなく車の流れは順調である。午後6時20分頃、三条市の市街地で無線が入ってきた。橋本さんが帰宅し、それぞれの走行状況を確認している電波だった。
われわれの現在地を知らせると、帰宅が一番遅れているようである。 順法速度を守りながら信濃川右岸道路を田上町、小須戸町と走り、出発地の公民館駐車場に着いたのは午後6時55分であった。
 初めての経験をした小宮さんはさぞや疲れたことだろう。「また機会があったら走りましょう。」と挨拶してからゼルビス 石井と家路についた。
我が家の車庫にR1150RTを入れてスタンドを出したのは午後7時5分であった。全走行距離は303q。 クラブの皆さん今日も楽しいツーリングありがとうございました。
 次回は恒例の一泊ツーリング、皆さん福島県磐城湯本の温泉宿でお会いしましょう。

14 今回の参加者とマシン

橋本:スズキ GS850G
小山:BM R1150R
高木:ホンダ CB900
出羽:スズキ イナズマ1200
古田:スズキ GSX1400T
磯部:スズキ スカイウェーブ600
円山:スズキ GSX1400T
狩谷:スズキ GSX1400U
坪川:スズキ ジェベル
吉井:BM K1100LT
小林:カワサキ ゼファー1100
野村:BM R1100GS
板井:ホンダ ゴールドウイング1800サイドカー
川崎:スズキ ジェベル

石井:BM R1150RT
小宮:カワサキ エストレア
石井:ホンダ ゼルビス





15 その他
本日の主な料金:高速道代金  1,700円 (三条燕〜柿崎)
アイスクリーム  250円             
昼食代金    800円 (光ヶ原丼)
施設使用料    500円  
ガソリン   1,700円 (15g×113円)
計 4,950円

文責  石 井  孝