新津ツーリングクラブ 2002.9月 Web版 会報
ライダーにいつ
光ヶ原高原ツーリング(新潟県板倉町)
1
天気が気になります。
今年の8月は比較的好天が続き、ライダー諸子は十分にバイクライフを楽しんだことと思う。9月に入ってからもお天気続きで、今回の光ヶ原高原ツーリングも天気予報では絶好のツーリング日和になるはずであった。ところが、9月8日を目前にして天気が悪くなり、当日はどうも天気が崩れそうな予報に切り変わった。昨晩は雨の音も聞こえていた。しかし、未明からは雨音もしなくなり、雨はあがったらしい。
午前5時、今回は一年ぶりにツーリングに参加する家内を起こし、出発準備にとりかかる。朝食は途中のコンビニで買って食べることにしていたので準備も簡単である。
外に出て見るとまだ薄暗い明るさではあるが、曇り空で所々に青空も見えている。板倉町付近のピンポイント天気予報はアメダスで午前中は50%、午後は40%であった。行ってから天気が良くなってくることを信じて5時30分にガレージを出た。
なお、今回から我が愛車はBMW
R80から、BMW
R1150RTに変わっている。昨日、アルファの千代さんが納車してくれたので、慣れのため100qほど走ってみた。R80のスリムさが無く大柄な車体に少々てこずる。
家内のバイクはホンダのゼルビス、7年前、長男が北海道の大学へ進学した折りに持たせてやったバイクであるが、現在東京で働いていることから、家内が借りて乗っている。
それまではホンダVTZ250Fに乗っていたが、250にしては車体が大きく乗車姿勢が楽なこととFよりも軽い重量がいたく気に入って、自分の愛車として専ら活用している。
2
新津市役所駐車場
市役所の駐車場へはR403で行くのであるが、道路の路側帯には僅かばかりの水たまりがあるくらいで、天気も良くなっていく予感がしていた。
5時45分に駐車場前についたが、早朝のため4、5人しか集まっていなかった。でも、6時頃には三々五々集まった人数は15人となった。
新栄町方面から新聞配達用バイクがやってきた。円山さんだ。一仕事を終え、家に帰ってから汗を流し、朝食をとってからみんなを追いかけるということである。
荻川方面から来た人が合羽を着ているので聞いてみると、ホーネット高木さんの話では、荻川は5時30分頃すごい雨で道路に水が上がったとのことである。市役所周辺、矢代田地域では全く雨も降っていないので、局地的な雨だろう等と話しているうちに出発時刻となった。
6時過ぎ、会長の川崎さんから「早朝から集まってもらいご苦労様、天気が気になりますが、気を付けて安全運転でツーリングを楽しみましょう。」という挨拶の後、鈴木さんのコース説明、橋本さんの走行上の注意、途中合流する参加者の話しをしているうちにポツポツと雨が降ってきた。空も暗くなり、荻川方面の集中豪雨が新津上空に流れてきたらしい。全員早々に合羽を着て駐車場を後にした。
後になって分かったことだが、昨日、昨年結婚して現在バイクライフ休止中の強力な「雨男」水澤某氏が久しぶりに橋本さんの店に顔を見せたそうである。なんと念力の強い男なのか!!。みんなはその話を聞いて今日の雨を納得?した。
顔を出すのはツーリングが終わってからにしろ!。
3
分水町セブンイレブンまで
新津市役所駐車場から農道で小須戸町へ出て、小須戸橋を渡って白根市に入る。そこでゴールドウイング1800サイドカー板井さんが合流した。カーの中には今日も二人のお孫さんが乗っている。昨晩、お孫さんはお爺ちゃんと寝たのだろう。
雨もほとんど止み、信濃川の左岸を三条市に向かって走る。須頃地区、新飯田地区を通過して、中之口川左岸を燕市に向かう。少々堤防道路は狭いが、適度なカーブがツーリングを楽しませてくれる。
燕市は昔から洋食器の町として有名であり、平日の町の中からは、小さな工場からプレス機械の音がするのであるが、今日は日曜日の早朝ということから静かな町である。
町中を通過し、ルートをR116へとる。天気もよくなり弥彦山もくっきりと見えるようになった。
吉田町の外れでR116に乗り、そのまま良寛様で有名な和島村を走る。和島村は至る所に縄文時代から弥生時代の遺跡があり、工事で穴を掘ると必ず土器の破片が出てくる所でもある。文化財保護法のため、土器が出ると工事は中止され、発掘作業が終わらない限り再開が出来ないため、以前から見ればかなり道路整備は進んだが、一部昔の道路がそのまま残っていていて走りにくい町でもある。
和島村を抜けると、R116は片側2車線の快適な道路が多くなり、ペースメーカーは60+αにスピードアップ、一行は気持ちの良い走りが楽しんでいるようである。
快適に走行して分水町・大河津分水の橋を渡ると休憩地点のセブンイレブンが見えてきた。セブンイレブン到着7時20分、走行距離44q。セブンイレブンではめいめい休憩をとっているが、朝食を摂っていない者は朝ご飯を食べていた。ここで全員がそろう。参加台数19台、参加人数21人
4
柏崎フィッシャーマンズケープへ
分水セブンイレブンを7時45分に出発し、一路第2休憩地の柏崎フィッシャーマンズケープへ向かう。休憩時には天気も良く気温上がって来ていたので、合羽を脱ぎ軽装となって楽しくツーリングを楽しむメンバーが多かったが、柏崎方面は黒い雲が上空に垂れ込め、先々怪しい雲行きではある。
いつも車で混み合う柏崎市内のR116も日曜朝ということで、順調に走行ができてフィッシャーマンズケープ
には8時40分に到着した。走行距離、93q。
フィッシャーマンズケープ着は9時前ということで、店はまだ準備中のため自動販売機の利用しかできなかったが、そこはクラブの良いところでバイクの話しやツーリングの話しで時間を調整。いつものように色々な話しの花盛りである。店が開店すると各自は店の中を見学していた。
5
柿崎・新井線で一路光ヶ原高原
9時15分、フィッシャーマンズケープを出発する。行く手には黒い雲が続いているので、全員が合羽を装着しての出発であった。
米山大橋を越え、少し行ったトンネルを出るとそこは土砂降りの雨の世界が待っていた。雨中の走行は慎重にならざるを得ないが、
雨を覚悟すればそれはそれで楽しめるものである。
柿崎から直線の続く新井までの道路は曇ったり、雨だったりの猫の目天気であったが、大降りにも遭わず順調に板倉町に到着した。板倉町役場T字路を過ぎ、針の交差点を左折すると一本道で光ヶ原高原である。晴れていれば、道沿いの板倉中学校の体育祭が賑やかに行われているはずであったが、朝方の雨で延期となったという。
先頭の橋本さんが上関田集落を越えてから左折して新しい道路に入った。以前は急坂で片側は落石のありそうな絶壁、反対側はガードレールの無い崖であったが、新道は途中旧道があるものの、ほぼきれいな2車線となっていた。
この辺りから標高も高くなって雲の中に入ってしまった。辺り一面白い煙に包まれたようになり、ヘルメットのシールドに水滴がついて走りにくい状況である。
慎重な運転で高原についた。元牧場のファームビレッジにある代表的な建物「風車」を右手に見ながらさらに上に上っていくと今日の目的地、キャンピングビレッジのグリンパル高原荘に着いた。到着時刻、午前10時30分トリップメーター153q
6
グリンパル高原荘
光ヶ原高原は板倉ファミリーパーク株式会社が経営するリゾートであるが、かっては近隣の酪農農家が夏場に牛を放牧する牧場であった。しかし、近年は放牧する牛の減少によって荒れてきたところ、新井マウンテンスノーパークスキー場を経営するソニー事業財団が一帯を買い取り、冬以外ファミリーでのんびり遊べるリゾートとして再開発したものである。
グリンパル高原荘はキャンプゾーンの中核施設で、建物全体が濃い緑色でペイントされている。この色は地元の人も何でこの色なのかと不思議がったと言われている。
入館料の大人500円を払って中に入ると、15畳の畳部屋が2間続きの休憩室と男女別お風呂が利用できる。2階は10畳の和室宿泊室となっていた。入館すると同時に襖を取り払って30畳の大部屋にしてめいめいは伸び伸びと身体を伸ばした。
昼食まで時間があったので、時間を見計らってお風呂に入ることになった。
お風呂は温泉風な造りで、一度に7、8人が入れる大きさである。お湯はその時は天然湯かなと思ったが、後で聞いてみるとどうやら沸かし湯らしい。みんなが閉口したのはシャワーで髪の毛を洗おうとしたが、水しか出てこないのである。それでもワイワイ言いながらお風呂を楽しんでいたが、このころから辺り一帯は完全に雲の中に入って、全く視界が利かなくなってしまった。
11時30分頃にはみんながお風呂からあがって食堂で昼食を食べる。主なメニューは、天ざるソバ1,100円 ざるそば700円 ソバセット1,500円
山菜うどん700円冷たいイクラおろしうどん800円エビかき揚げ天丼 600円
流しソーメン700円といったところである。
橋本さんは山菜うどんを食べていたが物足りないと、冷たいイクラおろしうどんを追加して食べ、山井さんはかき揚げ天丼の後に、冷たいイクラおろしうどんを食べていた。食後皆さんの感想は一様に「しょっぱい」であった。食後、休憩室戻り、ゆっくりと時間を過ごしている人が多かった。
そして、午後12時25分、外は雨のため、部屋の中で記念撮影をして解散式となった。
「天気が悪いので、事故を起こさないように十分注意して帰りましょう。」
という会長の川崎さんの挨拶で現地解散ツーリングは終了した。
6
帰路
悪天候の中で、めいめいが選択するするコースで帰路についたが、長野県飯山市を通って十日町方面に出る山道コースは雨で大変ではないかと思い、ゴールドウイング板井さんと往路と同じコースで柏崎へ戻り、R352、R402の海岸道路を通って小須戸町に戻ることにした。
午後1時、残っているクラブ員の方々から見送られて、視界10メートルの霧雨の中を出発した。
下りはスピードを30q以下でゆっくり降りてきたが、R1150RTはヘッドライトの両端にフォグライトが装着されていることから、対向車からは視認されやすいため、安心して雨中走行が出来たことと、インテグラルブレーキシステムのおかげで、スリップしやすい路面でも安心してブレーキを踏むことが出来たことは、バイクが進化していることが分かった一時であった。
中腹まで降りると予想通り、天気は回復して温かくなってきた。板倉町役場の交差点に戻ってきた目的の一つはアイスクリームの「バァトゥレ」である。15種類以上のアイスクリームがあり、私はラムレーズン、家内はカボチャ、板井さんは抹茶?、お孫さんのゆうや君とあやちゃんはバナナと、おいしいアイスクリームを食べた。バァトゥレ発は午後2時、単調な新井・柿崎線を眠気と戦いながら走り、フィッシャーマンズケープに2時50分着。ここで円山さんと合流した。
円山さんは朝食後高速道路で一行を追ったそうであるが、午後1時過ぎにグリンパル高原荘についたけれど、すでに皆さん全員は帰路について後で、誰もいなかったそうだ。一緒に休憩して、午後3時45分フィッシャーマンズケープを後にした。円山さんはもう少し走りたいということでお別れする。
R352からR402は交通量も少なくひだりに日本海を見ながら快適なツーリングを楽しむことが出来た。ほぼ一年ぶりの家内も楽しく走っているようだ。
寺泊では魚のアメヨコの先にある文化センター「はまなす」駐車場で午後4時50分から10分程休憩した。その後、分水町、燕市、三条市を順調に通過して石上大橋から信濃川右岸を下ってきた時、前方に黒い雲が見えて辺りは雨らしかった。予想通り加茂市の天神林で大雨に見舞われ、最後になって合羽を着る羽目になった。
予定では午後6時に家に到着する予定であったが、20分遅れで家に着いた。前回の男鹿半島一泊ツーリングは怪我のため参加できず残念であったが、クラブの人と久しぶりに走った楽しい一日であった。
全走行距離312q
使用燃料16リッター
7
苦言を一つ
この度残念だったのは昼食時の飲酒である。お風呂で汗をかいた後でもあり、、昼食後解散ということもあって、ビールを一口と言う気持ちは良く分かる。それぞれのお酒の強さも分かっているので運転には問題が無いのであろうが、やはりそれは確信犯。大人には大人の飲酒の仕方がある。家でゆっくり楽しかったツーリングを思い出しながらお酒を飲みましょう。
新津ツーリングクラブ存続のためにも、ツーリング中の飲酒は絶対にやめましょう。
文責 石井 孝
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