新津ツーリングクラブ 2002.8月 Web版 会報
ライダーにいつ
タイムスリップツーリング(福島県大内宿)
1 今日は良い天気
先週は雨模様の日が多かった。
月に一度のクラブのツーリングを楽しみにしているクラブ員にとっては、是非とも晴 れてもらいたいツーリングデーである。
昨夜も夜中に目が覚めて、外の様子を伺ってみたが、どうやら雨はあがり、月も出ている事から、楽しいツーリングが出来そうであった。
朝5時30分頃、隣に寝ている家内を起こさないように静かに起き出し、朝食を摂る。辺りもすっかり明るくなって日光がまぶしいくらいになってきた。
今日の集合、出発時刻は7時となっているので、6時20分に自宅前に置いたBMW
R80のエンジンに火を入れる。いつもはエンジンのかかりが悪いOHVも6月の暖かさからすぐに低音の排気音を奏でてくれた。
道の両側の窪みには昨夜の雨による水たまりが所々にあるが、比較的乾いていること から走りやすい路面となっている。
今日はどんなドラマがあるのか楽しみである。
2 新津市役所駐車場
いつものR403で新津市役所駐車場へ行くと、すでに3,4人が集合していたが、
山井さんが自転車で来ていた。
集まって来た人から「自転車で大内宿まで行くの?」との質問をされていたが、前からの腰痛によるリタイア。早く良くなってください。
気がつくと小山さんの顔が見える。どうもバイクに乗る様子でない。 奥様が大内宿へ行きたいと言ったことから、自家用車での参加をするそうである。昨年買ったBMWR1150Rでのタンデム参加をしたらと思うが、各家庭にはそれぞれの事情があるの
だろう。 今日のツーリングを見たらきっと次はタンデムで連れて行ってもらいたいと言うことになると思う。
本日、唯一の女性ライダーがやってきた、なんと、バイクがでかい!!。大型免許を取って、ホンダホーネット900でやってきたのだ。大丈夫か、脚は届くか、起こせるか、等々心配する声多数あがる。後ろタイヤの太さが高木さんの腰より太い。様々
な声にもめげず、悠々としている。たいしたものだ
7時になり、出発前のミーテイングを行う。 川崎会長の挨拶後、今日は幹事の鈴木さんが参加できないため、ルートと走行上の注意を橋本さんが説明した。
いざ出発と言う段で、参加を予定している板井さんがゴールドウイング1800サイ ドカーで到着した。 本日初のお披露目である。こいつもなんと大きなバイクなんだ!
カーには、二人のお孫さんが乗っている。聞くと、おじいちゃんとバイクで出かけたいので昨晩は一緒に寝たそうである。これまでに何回かお孫さんを連れてくるが、良き
おじいさんである。お孫さんもいつかバイクに乗ることになるだろう。
かくして一行は新津市役所駐車場を出発した。
3 柳津 小池菓子店へ
東山スカイラインで小合、広域農道で五泉市、村松町を経由して、馬下橋からR49
へ抜けるいつものコースを利用し、会津方面に向かうが、途中、村松の県道を横断してすぐに坪川さんが合流した。そのまま、三川村巨木の里まで行き、第一回目の休憩をと
る。時刻は7時50分。ここで豊栄の磯部さんが合流する。磯部さんは今日の出発時間
を年度始めの予定表を見て午前6時に出発したとのことで、巨木の里でかなり待ったそうである。
ここで全員がそろい、8時10分に巨木の里を出発し、一路柳津町の小池菓子店に向
かった。
小池菓子店には9時5分に到着した。ここまで新津から96qである。気温は道路上の温度計によると17℃。少し低い気温であったが寒さもあまり感じず、快適なツーリングである。
小池菓子店は、いつも柳津へ来ると立ち寄る饅頭屋である。柳津名物粟饅頭を売り物
にしている。新津ツーリングクラブの面々は、ここで漬け物とお茶のサービスを受け、土産に粟饅頭、栗饅頭、焼き饅頭のいずれかを買っている。今日も店先に行列が出来、
なかなか買う番が来ないが、店の奥でそれぞれが竹の子油炒めや、大根キムチ漬けをセルフでお茶を出して食べている。また、それがうまいのであるが、たくあん漬けが無いのが少々寂しかった。
なお、この地の粟饅頭が有名なのは、約200年前、柳津に色々な災いが襲った折、住職が災難に「あわ」ないようにとの願いを込めて虚空蔵尊に粟饅頭を奉納したのが始
まりであるという。程良い甘さのあんこを包む黄金色の粟が鮮やかで、一度食べたら病
みつきになる事請け合いである。
漬け物と個口で買った粟饅頭で程良くお腹を膨らませ、9時40分小池菓子店を後に した。
4 玉梨豆腐
R252からR400へ入り、金山町の玉梨へバイクを走らせる。金山スキー場を左にして少し行くと右手前方に玉梨温泉が川べりに見える。磯部さんの話では、この温泉
に入ると、男性も女性になるのだそうだ。 さらに進むこと5分位で、近 年有名になった「玉梨豆腐」の店が右手に見えてくる。
時間は10時20分、トリップ メーターは132q。 ここの売り物は枝豆から作る「あおばと豆腐」である。
クラブ員の何人かは以前に来たことがあるそうだが、クラブとして訪れるのは今回が始めてである。
豆腐一丁500円は少し気持ちが引ける値段ではあるが、味は ! である。この店ではあおばと豆腐の他に、よせ豆腐、豆腐のおからから作ったドーナツなどもメニューに載っているのでご賞味あれ。
ここでのドラマは、福島の民間放送または新聞のどちらかは分からないが、小山さん夫妻とあおばと豆腐を食べているとき、きれいなお姉さんから玉梨豆腐の味や、どこから来たのか等とインタビューをされたことである。出来るだけていねいの応対したので、翌日の新聞に出ていたかもしれないが、確かめる事が出来ずに残念であった。
豆腐を食べ終え、お腹もいっぱいになったところで11時5分豆腐屋さんを後にする。
5 大内宿
R400は適度のワインディングが散らばっていて、バイク乗りには楽しみな道路である。玉梨豆腐屋から50q、約1時間で国重要伝統的建造物群保存地区として有名な大内宿に到着した。山間にひっそりとたたずみ、江戸時代の宿場を今に残す全国でも数少ない集落である。村中を通る道路は、かって会津と日光を結ぶ重要街道であったが、
R121が開通すると歴史の中から完全に忘れられてしまった。しかし、そのことが幸
いして、昔ながらのたたずまいを残すことになり、観光客が押し寄せるこの頃である。
今日も大勢の観光客が来ていることから、駐車場も一番遠い所に駐車せざるを得なかったが、運動不足の面々にとっては腹ごなしと適度な運動となったのではないか
?
大内宿は、道を挟んで小川が流れており、小川から5、6b離れてかやぶき屋根の民家が立ち並んでいる。それぞれの家が蕎麦屋や土産物屋、また、民宿等を経営している。観光客がめずらしそうに買い物をしている光景があちらこちらに見られた。
集落の中程で、椅子のある土産物店の前で恒例の記念写真を撮り、その後、三々五々昼食を食べることになった。
ここでは、やはりソバが有名である事から、道の一番奥にある浅沼食堂に板井さんと お孫さんのゆうや君、あやちゃんの4人でお昼を食べることにした。
ちなみに、山菜ソバは900円、味は、まあまあそれなりにと言うところであるが、宿場の一番高台にあることから、眺めは良いと言うところである。
食事も終えて、午後1時30分頃駐車場に戻った。この度の参加者のバイクが整然
と並んでいるので、記録すると以下のようになる。 (順不同)
磯部さん:スズキ スカイウエーブ400
橋本さん:スズキ GS850G
円山さん:スズキ デスペラード800
中野さん:エリミネーター400
刈谷さん:スズキ GSX750E
山田さん:スズキ サベージ650
吉川さん:スズキ GR650
川崎さん:スズキ ジェベル
古田さん:スズキ GSX1400
高木さん:ホンダ ホーネット900
坪川さん:ヤマハ ドラッグスター1100 石井:BMW R800
小林さん:カワサキ ゼファー1100
板井さん:ホンダ ゴールドウイング1800サイドカー
オープン参加 小山夫妻:トヨタスプリンター
6 芦の牧温泉
大内宿を午後1時45分、芦の牧温泉を目指して出発する。トリップメーターは
194q。
芦の牧温泉では休憩と給油の予定である。
ドライブイン会津では川を挟んで下方にホテルの露天風呂が見える。しかし、露天風呂からもこちらが見えるため、入浴客からは不審人物扱いされるので、長時間眺めていられないのが男性には玉にキズと言うところか。
給油に行った10人ほどの人が帰ってきたので、午後2時30分会津坂下町・R49 目指して出発した。
7 強風と誘眠
R121の南原から会津本郷を抜け、R49へのショートカットする坂下町までの間
は、ものすごい強風に悩まされる事となった。
西からの強風によって真っ直ぐ走れない状態が続いたのである。 何せ、バックミラ
ーに写っているホーネット高木は、突風が来ると右バックミラーから消えるのである。
思わず後方を見ると、突風によってセンターラインを超えて対向車線まで流されている。風が止むとまたミラーに帰ってくるということがR49へ出るまで続いた。それぞれが注意しながら走行したが、これにはかなりの疲労なって表れて来るのであった。
R49に出てからは風も無くなり、気温も25℃以上と快適なツーリング環境となったが、ここで問題が発生した。
ミスターNが居眠り運転をしているらしいのである。ミスターNだけでなく、かなり多くの人が眠気を感じているらしかった。
仕方なく、新潟と福島県境の手前パーキングで休憩をすることとなった。この休憩中、ミスターYはバイクに跨ったまま爆睡。休憩して良かった!!!
午後3時55分休憩終了。フレッシュな気分で県境を越え、津川町に入った。
8 また会いましょう
三川村道の駅に着いたのは午後4時25分であった。
川崎会長から事故無く無事帰ってこれたのも皆さんのおかげと言う話しの後で解散を
した。本当に楽しい一日であった。
次回は、7月13日、14日の一泊ツーリングで秋田県男鹿半島方面である。これからも楽しいバイクライフにしたいものである。
午後4時35分解散。皆さん元気でまたお会いしましょう。
本日の走行距離310q。食費1,800円。 我が家到着は午後5時20分。
文 責 石 井 孝