新津ツーリングクラブ 2002.6月 Web版 会報

ライダーにいつ


福島チョイ乗りツーリング


1 朝
 5月19日(日)、朝6時、 昨日の雨はどうやら上がって天気は曇り。 今年の5月は前半は好天が続き、6月の下旬の暖かさであったが、ここ数日は雨が続き気温も12〜13℃位と肌寒い毎日である。
前週の後半も悪天候のため、今日の天気が気になるところであった。朝のテレビのニュースでは今日の天気は午前は曇り、午後は晴れ、夕方雷が鳴るとの予報である。まずまずのツーリング日和となりそうな予感がする。しかし、朝の気温の12℃はウエアーに気を使う温度である。日中気温が上がってくれればよいのだが。
昨年の11月から半年。長い冬からようやくバイクの乗れる季節となって、新津ツーリングクラブ第1回ツーリングは、恒例となっている福島県耶麻郡山都(やまと)町「じんべい食堂」への片道 100qのちょい乗りツーリング。
山都駅も改修され、きれいな駅舎となっているそうな。
 朝食も早々にジャケットにインナーを付け、寒さ対策を万全にしてから7時30分矢代田の家を出発する。路面はほぼ乾いていて路側にわずかに水たまりがある程度。愛車のBMW R80も快調なエンジン音を響かせている。

2 市役所駐車場
 ゆっくりと流して集合地点の新津市役所駐車場前に7時40分に到着するが、すでに5〜6人のクラブ員が集合しており、手を振って迎えてもらった。無線機の調整をしているうちに三々五々集合してきた人数は15名。途中で合流する野村さんと石塚さんを加えると総勢17名である。
 8時ちょうどに「今年も楽しく走りましょう。」と川崎会長の挨拶。 その後鈴木さんのコース説明とツーリングマナーについての注意。橋本さんから2班編成と走行順序の確認、無線機の利用の確認をした後、各自愛車のエンジンに火を入れた。心地よいエンジン音が市役所駐車場にこだました。

3 R403〜 R49〜R459
 8時5分に橋本さんを先頭として、隊列を組んで新津市役所を出発。 R403から通称新津東山スカイライン、新津・五泉・村松の農免道路を順調に走って県道の村松・五泉・安田線で馬下橋を渡ってR49に入った。途中、馬下橋の手前で野村さんと石塚さんが一行の来るのを待っていて隊列に合流した。
 R49では五十島トンネルを越えて三川村道の駅「巨木の里」駐車場で第一回の休憩をする。 巨木の里到着時刻8時40分 。
巨木の里では、皆さんそれぞれのバイクを語りながら、有意義に時間を使っていた。
9時10分巨木の里出発。津川町の麒麟橋の手前を左折してR459に入って阿賀野川右岸に沿って走っていると、突然橋本さんから「今日、鹿瀬町の山菜祭りはしていないでしょうか。」と無線が入る。数年前、偶然角神ダムサイトのレストラン「レークサイト角神」駐車場で山菜祭りが行われており、餅つき体験や手打ちそばを食べたりしたことがあった。
しかし、鹿瀬町野球場横を通過したとき、町の消防団の演習見て、「今日は山菜祭りは無し。」と返信。なぜならば、消防の演習に参加している半数以上の人が山菜祭りの実行委員であるからである。
それでもレークサイト角神で第二回目の休憩に入る。 時間は9時30分途中の道路上に設置されている温度計では、14℃とようやく走りやすい気温になってきた。道路端の水たまりも小さくなってきている。
レークサイト角神でもそれぞれのバイク談議に花が咲き、いつもと変わらぬ光景があちらこちらに見られ、和やかな雰囲気が漂っていた。
10時ちょうどに、レークサイト角神出発。鹿瀬町日出谷まではトンネルが続く道路である。それぞれのトンネルには旧暦の月の名前がついている。
ちなみに、1月むつき、2月きさらぎ、3月やよい、4月うづき、5月さつき、6月みなづき、7月ふみづき、8月はづき、9月ながつき、10月かんなづき、11月しもつき、12月しわす。
旧暦は「むきゃ(ょ)うさみふみはながしし」と覚えなさいと昔から言われている。
 阿賀野川を渡る大きな橋を数本越え、右や左に阿賀野川を見ながら豊実駅前を通過、福島県に入るとすぐの磐越西線徳沢駅で第三回目の休憩を取る。今回のちょい乗りツーリングの良いところは休憩が多く疲れない事であろう。のんびり走っているので、道の様子、山々の景色が堪能出来るところも良い。山間地では木々の緑も濃さを増し、ピンクのタニウツギが花盛りであったり、紫の山フジ、白いヤマアジサイ等が目を楽しませてくれている。また、 駅前の桜並木の下には、オダマキが咲き、民家の庭先には紫や白のテッセンが美しさを競っていた。
突然、橋本さんが「すごい駐車をしている車がある。」と教えてくれた。 行って見ると、倉庫の横の坂になったコンクリート部分にトラックが駐車をしているのだが、左側は大きな段差になっていて、落ちたら車が大破すると思われる所に左タイヤ半分宙に浮いていると言う見事な駐車をしている車があったのである。これを見た一同思わずうなってしまった。
 そんなことをしているうちに時間は10時40分となり、徳沢駅を出発する時間となった。 R459は近年道路整備がなされ、比較的走りやすくなったが、それでも一部は対向車が来るとすれ違いに気をつかう箇所もあったりして、全線整備されることが待たれる道路でもある。
 飯豊山を左に望み、分水嶺を越えてしばらく行くと、道の両側の民家が蕎麦屋をしている宮古集落がある。この時間は天気も回復してきたことから蕎麦を食べに多くの客が来ているらしく、駐車場は満杯であった。 今日はラーメンを食べるツーリングであることから,脇目もくれず通過して約15分後の11時25分、目的地の大和駅前に到着した。

4 じんべい食堂
 早速じんべい食堂へ入ってめいめい好きなラーメンを注文した。いつものように御主人と奥さん、息子さんは忙しく立ち働いているが、我々ツーリングの一行を温かく迎えてくれるので、こちらの心も温かくなる。
ちなみに、この度は次のようなオーダーとなった。(順不同)
・ 激辛ラーメン
川崎さん、磯部さん、高橋さん、土田さん、坪川さん、石塚さん、野村さん     
・ みそラーメン
丸山さん,鈴木さん、橋本さん、山井さん(+餃子)、石井(私)
・ しょうゆラーメン
吉川さん、古田さん、渡辺さん(ドカ)(+餃子)
・ 湯麺
渡辺さん(BM)
・ 1名は不明
私は、この店ではみそラーメンが一番おいしいと思う。じんべいさんではみそラーメン以外食べたことがないことを自慢にしている?。

5 山都駅とSL磐越物語号
 12時30分頃、山都駅にSL磐越物語号が到着するので、昼食を食べ終えた者から山都駅で蒸気機関車を迎える形となった。 山都駅は昨年から改修をしており、古くさいが味わいのある駅舎からモダンな駅舎に生まれ変わっていた。構内もきれいになったが、キオスクが無い! いつもキオスクで蕎麦饅頭を土産に買っていたのに。JRに一言文句を言いたい。 「勝手にキオスクをつぶすな。!」
 そんなこんなで、ホームに出ていると軽自動車がやって来て、昔のお姉さん方が駅弁の販売準備を始めた。 それを見ていた一行は興味津々。特に橋本さんは、ラーメンを食べた後なのに、「駅弁の蕎麦弁当が売れ残ったら半額にならないかな。」とか言っている。 川崎会長は、反対側のホームに行って半額交渉をしているようだった。 戻ってきたら、「半額にはならないそうだ。」とのこと。
 SL磐越物語号が定時にやってきた。今年は展望車が付いていて、中では音楽のライブをしているような雰囲気がスモークガラス越しに伺えた。 運行初期の頃は満員であったが,このごろは空席も目立つようである。この秋にはSLで山都駅に来たいものである。
汽車は10分ほど停車してから、力強い警笛を鳴らして会津若松方面へ出発して行った。
次は記念写真。ホーム内の山都駅と表示している看板を背景にして写すが、カメラが2台のため、一同どちらのカメラに視線を合わせれば良いかしばし迷うが、それでも無事写真撮影終了。
                    
 6 ハプニング
 キオスクが無くなって土産が買えない事から、土産を買いたいと皆が話していると、坪川さんが近くに蕎うち体験が出来るところがあり、土産も売っていると情報を提供してくれた。駅のホームからも建物が見える所である。駅前を出てガード下を潜ると目の前だと言うことで、そんなに近いところならと準備もそこそこに12時50分山都駅前を出発した。
ところが、潜るはずのガード下は工事中で柵がしてあり、先頭の橋本さんはそのまま帰路を走っていく。ヘルメットの顎ひもを止めていなかったり、無線機のコードを繋いでいなかったりと、それぞれ大慌てであったが、全員何事も無かったように隊列を組んだまま一路R49へ。
阿賀野川を遮るダムや周辺の集落、また、西会津町のヒメサユリ公園の横を抜けて野沢の町からR49へ出てきた。
後で橋本さん曰く「工事で行けないことが分かったが、後ろからクラブの人がついてくるので止まれなかった。」とのことであったが、土産は次回のお楽しみと言うことで一件落着。

7 解散
 山都駅前からノンストップで休憩地点の三川村道の駅「巨木の里」まで走ったことから、午後1時50分には到着してしまった。
しばし休憩をするが午後2時、今日の無事を確認して解散をした。こんなに早い時間に解散をするのは極めてめずらしい事であるが、ハプニングもありみんな納得した顔でそれぞれの家路についた。
土産を買い損ねた人は、15分程走ったところの「阿賀の里」で買い物をした人も何人かいた。
今年初めてのツーリングは、 ハプニングもあったが大きな事故もなくそれぞれに満足感と次回への参加意欲を残して修了した。

それでは、次回のタイムスリップツーリング(福島県大内宿)でまたお会いしましょう。  

文責 石井 孝